帝人ファーマと株式会社ジェイ・エム・エス 腹膜透析を主とする合弁会社設立の契約を締結[帝人ファーマ]

2024/05/20  帝人ファーマ 株式会社 

2024年5月20日

帝 人 フ ァ ー マ 株 式 会 社
株式会社ジェイ・エム・エス

帝人ファーマと株式会社ジェイ・エム・エス 腹膜透析を主とする合弁会社設立の契約を締結[帝人ファーマ]

帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:種田 正樹、以下「帝人ファーマ」)および株式会社ジェイ・エム・エス(本社:広島市中区、社長:桂 龍司、 以下「JMS」)は、透析患者さんが望む在宅での治療を実現するため、2024 年 5 月 16 日、腹膜透析を主とする在宅腎不全治療に特化した合弁会社設立の契約を締結しました。

1.背景・経緯

(1)慢性腎臓病が進行した患者さんは腎代替療法の一つである、血液透析や腹膜透析などの透析治療を行います。透析治療を行う患者数は 2022 年 12 月末時点で約 35 万人とされており、緩やかな増加傾向にあります。

(2)ほとんどの透析患者さんは週に 3 回、医療機関へ通院し、1 回あたり 4~5 時間程度、血液透析を行っています。しかし、頻回の通院は負担も大きく、自宅で患者さんのライフスタイルに合わせた透析治療を行うことができる、腹膜透析への関心が高まりつつあります。

(3)帝人ファーマはこれまで、医薬品と在宅医療の 2 つの事業の強みを組み合わせ、未病から治療、リハビリ・介護まで包括的ソリューションを提供してきました。また、多職種連携システム「バイタルリンク」(*1)の販売や訪問看護事業の設立など、地域包括ケア関連の事業基盤を拡大しています。

(4)JMSは、日本における透析治療のパイオニアとして、血液透析や腹膜透析に関連する医薬品、医療機器を製造販売しており、在宅透析の普及を目指した腹膜透析領域の基盤構築に取り組んでいます。

(5)両社は、2023 年 12 月に多職種連携システム「バイタルリンク」の販売代理店契約を締結し、医師、看護師、薬剤師、介護従事者など、患者さんを支える多職種間のシームレスな情報共有を支援することで、患者さんが自宅で安心して腹膜透析治療を行うための仕組みづくりに取り組んできました。そしてこのたび、両社の経営資源やノウハウを組み合わせた強固な事業基盤を構築し、透析患者さんが望む在宅での治療を実現するため、在宅腎不全治療に特化した合弁会社を設立する契約を締結しました。

(*1)「バイタルリンク」は、パソコンやスマートフォン、タブレット端末を用い、医師、看護師、薬剤師、介護従事者など、患者さんに関わる医療従事者間で患者さんの血圧や体温などのバイタル情報を共有することができる多職種連携システム

2.設立する合弁会社について

(1)帝人ファーマおよびJMSは、帝人ファーマが 51%、JMSが 49%の割合で出資し、両社が全株式を所有する新たな合弁会社を設立します。合弁会社は、JMSの腹膜透析事業に関する営業機能を活用し、帝人ファーマがこれまで築いた在宅医療事業のノウハウや地域包括ケア関連の事業を活用することで、シナジーの創出を目指します。

(2)合弁会社は、帝人ファーマとJMSの事業基盤を活かし、透析医療機関に対して腹膜透析関連製品の情報提供を行います。医療者や透析患者さんの腹膜透析のニーズを取り込むことで、在宅腎不全治療におけるサービス企業としての成長を図ります。

3.今後の展開

(1)今回の契約締結により、両社は合弁会社の設立に向けて、経営体制の確立などの準備を進めていきます。設立後は、在宅腹膜透析市場の拡大と、自社製品の販売増加を目指していきます。

(2)帝人ファーマは「より支えを必要とする患者・家族・地域社会の課題を解決する会社」として在宅医療機器で培った事業基盤と医薬品や医療機器を組み合わせることで住み慣れた場所で臨む医療の実現に向けて貢献していきます。

(3)JMSは、現場に自ら足を運び、課題を実感することを大切にしています。そこから導かれるニーズを営業・開発・生産部門が共有することで、プラスαの価値を持つJMS独自製品の開発につなげ、国内外の研究機関・企業とともに、さらなる技術革新と医療環境の改善を追求していきます。

以上

【 当件に関するお問合せ先 】
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03)3506-4055
株式会社ジェイ・エム・エス 経営戦略室 経営企画グループ TEL:(082)243-9059

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