抗重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス抗体遺伝子の独占的実施許諾契約締結に関するお知らせ

2024/06/20  株式会社 免疫生物研究所 

2024 年6月 20 日

株 式 会 社 免 疫 生 物 研 究 所

抗重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス抗体遺伝子の
独占的実施許諾契約締結に関するお知らせ

本日、当社の子会社である株式会社 AI Bio (以下「AIBio」)は、SML Biopharm Co., Ltd.(京畿道、韓国、Prof. Jae-Hwan Nam:President、以下「SML」)と、SFTS ウイルスに対する抗体遺伝子配列を治療薬目的にて使用する独占的実施許諾契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。



1.背景と内容

AIBio は、ダニ媒介性感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの中和抗体の治療薬開発に関して、早期の導出を模索しておりました。

近年、mRNA ワクチンは新型コロナウイルスのワクチンとして世界中で広く使用され、その効果・重要性に関しては衆目の一致する所となっておりますが、SMLは、mRNA 技術を治療薬開発に応用することに特化したベンチャー企業であり、SFTS ウイルス抗原タンパク質の mRNA ワクチンの開発にも取り組んでおります。この度、SML は、AIBio が保有する抗 SFTS ウイルス抗体の遺伝子配列を利用した mRNA を直接体内に投与する治療薬の開発を希望していたことから、AIBioと SML との間で、当該抗体の遺伝子情報の独占的実施許諾契約を締結いたしました。

AIBio が保有する高活性の抗 SFTS ウイルス抗体の遺伝子情報と SML の保有する mRNA の高い技術を活用することで、有望な SFTS 治療薬の開発が可能になることが期待できます。 なお、本契約の内容については、SMLとの守秘義務があるため開示はできませんが、SMLがベンチャー企業であることを踏まえ、契約一時金を抑え、開発に応じたマイルストーン収入を設定し、販売開始後に販売に応じたロイヤリティ収入を得る契約となっております。

なお、本契約は、抗SFTSウイルス抗体の遺伝子配列に関する権利であり、mRNAを体内に導入することが出来る権利となっております。また、抗SFTSウイルス抗体自体の権利は、AIBioが所有しており、本抗体につきましては、引き続き、アジア圏の医薬関連企業等を中心に導出活動を継続してまいります。

2.両社の概要

◆AIBio
(1) 名 称
株式会社AI Bio
(2) 所在地
群馬県藤岡市中1091番地1
(3) 代表者の役職・ 氏名
代表取締役社長 清藤 勉(当社代表取締役)
(4) 事業内容
抗体医薬品及び診断薬候補の抗体作製
(5) 資本金
1千万円
(6) 設立年月日
2021年2月16日
(7) 大株主及び 持ち株比率
Abcontek社(51%) 当社(49%)

◆SML Biopharm Co., Ltd.
(1) 名 称
SML Biopharm Co., Ltd.
(2) 所在地
17 Deokan-ro 104 beon-gil, Gwangmyeong-si, Gyeonggi-do, Republic of KOREA,
(3) 代表者の役職・ 氏名
Prof. Jae-Hwan Nam, President
(4) 事業内容
mRNAワクチンおよび医薬品の研究開発
(5) 資本金
KRW 100,000,000
(6) 設立年月日
2021年9月2日
(7) 上場会社と 当該会社の関係
資本関係
該当事項はあません。
人的関係
該当事項はあません。
取引関係
該当事項はあません。
関連当事者の 該当関係
該当事項はあません。

※大株主の状況及び最近3年間の財政状態及び経営成績については、先方要請により非開示とさせて頂いております。

3.今後の業績に与える影響

2025 年3月期の連結業績に与える影響は、契約一時金を抑えているため、軽微を予想しておりますが、中長期的に当社の業績及び企業価値向上に資するものと考えており、今後、開発が一定程度進捗した段階で、業績に重要な影響を及ぼすことが明らかになった場合には、速やかに開示いたします。

以上

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