環境配慮型プラスチックに適した練り込み型消臭剤『ケシュナール』を開発-環境配慮型プラスチック固有の臭気(VOC)に高い消臭効果を発揮し普及拡大に貢献-

2024/07/17  三洋化成工業 株式会社 

2024 年 7 月 17 日

環境配慮型プラスチックに適した練り込み型消臭剤『ケシュナール』を開発
-環境配慮型プラスチック固有の臭気(VOC)に高い消臭効果を発揮し普及拡大に貢献-

三洋化成工業株式会社
(証券コード 4471)

三洋化成工業株式会社(本社:京都市東山区、代表取締役社長:樋口章憲)は、プラスチックの溶融混練時に混ぜ込むだけで、環境配慮型プラスチック固有の多様な臭気成分に対して高い消臭効果を発揮する消臭剤『ケシュナール』を開発しましたのでお知らせいたします。

『ケシュナール』は、消臭成分をベース樹脂に高濃度に配合したマスターバッチ(MB)です。取り扱いが容易で、低添加量で効果を発揮し成形品の機械的物性にほとんど影響を与えません。当社独自の分散技術と相溶化技術により消臭成分を対象樹脂に均一分散させることができるため、高い消臭効果を発揮します。また、食品用の容器・包装材料向けにも使用可能です。

『ケシュナール』は、特にポリオレフィン系樹脂への相溶性に優れているため、今後需要拡大が予測されるポリオレフィン系樹脂のバイオマス複合プラスチックやリサイクルプラスチックなどの環境配慮型プラスチックの臭気低減に貢献できます。

近年、二酸化炭素排出による気候変動問題に対し、世界中で石油由来資源の使用率低減や廃プラスチック削減の動きが高まっています※1。日本でも 2022 年に「プラスチック資源循環法」※2が施行され、バイオマスなどの代替素材やリサイクルプラスチックなどの需要はますます増加すると考えられます。

バイオマス素材と樹脂を複合したバイオマス複合プラスチックやリサイクルプラスチックは、しばしば特有の臭気(揮発性有機成分:VOC)が問題となることがあります。臭気は多様な成分の混合物のため、多様な成分に対応できる環境配慮型プラスチックに適した消臭剤が求められています。

当社が開発した消臭剤『ケシュナール』は、臭気成分を吸着・捕捉する物理的消臭と、化学反応で臭気成分の生成を抑制する化学的消臭の相乗効果で多様な臭気成分に対応でき、消臭効果の即効性と持続性が期待できます。

『ケシュナール』は消臭成分を高濃度に配合した MB のため、取り扱いが容易で、溶融混練時に混ぜ込むだけで消臭機能を付与できます。当社独自の分散技術、相溶化技術を活かして、ベースポリマーとの混合性を向上し、消臭成分を対象樹脂中に均一分散しやすくしたため、消臭成分の比表面積を最大限にでき、消臭機能・効果を高く発現させることに成功しました。

少量添加で消臭効果が得られるため、成形品の機械的物性への影響がほとんどありません。また、食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度で認められた成分のみを使用していますので、安全で、食品用の容器・包装材料向けにも使用可能です。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.sanyo-chemical.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/07/k20240717.pdf

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