建設物の上部構造に適用可能な環境配慮型のコンクリート「スラグリート(R)BA」が エコリーフを取得

2024/08/29  戸田建設 株式会社 

新着情報 建設物の上部構造に適用可能な環境配慮型のコンクリート「スラグリート(R)BA」が エコリーフを取得 建設物のプレキャスト化と低炭素化を推進!

2024/08/29

戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、環境配慮型のコンクリート「スラグリート(R)BA」ついて、生コンクリートおよびプレキャストコンクリートの2種類の製品で(一社)サステナブル経営推進機構(SuMPO)が認証するSuMPO環境ラベルプログラムである「エコリーフ(SuMPO EPD)」※1取得しました。

エコリーフ(SuMPO EPD)宣言

区分登録番号公開日宣言PDFリンク
スラグリート(R)BA
生コンクリート
(呼び強度※242以下)
JR-BY-24003E 2024年7月25日

(860KB)

スラグリート(R)BA
プレキャストコンクリート
(呼び強度42・Fc=36N/mm2
JR-BH-24001E 2024年7月25日

(1001KB)

本EPDはSuMPO環境ラベルプログラムウェブサイトにて公開されています。

  • 低炭素型のコンクリートスラグリート(R)BA(呼び強度42以下)
  • 低炭素型のコンクリートスラグリート(R)BAプレキャスト製品(Fc=36N/mm2
  • ※1エコリーフ(SuMPO EPD)は、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が運営するタイプⅢ環境宣言のEPD(Environmental Product Declaration)です。EPDではISO14040及び14044によるライフサイクルアセスメント手法を用いて。製品の環境情報が定量化され、ISO14025に基づく第三者検証に合格した製品環境情報がEPDプログラムのウェブサイト上で開示されます。

    https://ecoleaf-label.jp/contents/epd/

  • ※2コンクリートの調合管理強度のことで、標準養生(20℃水中養生)において供試体が持つべき強度

「スラグリート(R)BA」の特徴と採用例

従来のスラグリート(R)70は主に建設物の地下構造物に適用していましたが、建設物の上部構造物にも適用可能な「スラグリート(R)BA」を西松建設(株)と共同開発しました。「スラグリート(R)BA」は普通ポルトランドセメント50%、建設副産物を活用した高炉セメントB種50%の混合比率にて製造したコンクリートで、セメント製造時の温室効果ガス排出量を20%程度※3削減できます。

スラグリート(R)BAプレキャスト製品

今回、「スラグリート(R)BA」を当社の成田工場で製造し、現在建設中の新社屋「TODA BUILDING」に使用するハーフプレキャストコンクリート床版として採用しました。工場生産するプレキャストコンクリートの活用は、コンクリートの品質安定化、工期の短縮などのメリットを生みます。

また、成田工場では約560kWの太陽光発電システムと200kWh蓄電池を活用し、製品製造時のCO2削減にも積極的に取り組んでいます。

成田工場
  • ※3試算は当社が独自に実施したもので、EPDの情報ではありません。削減率に関する一切の情報は、SuMPO EPDでの第三者検証を受けておりません。

今後の展望

当社は今後もエコリーフ(SuMPO EPD)認証制度等を活用し、カーボンフットプリント等の環境負荷情報の積極開示を進めるとともに、スコープ3の温室効果ガスの排出量削減を進めてまいります。 建設物の上部構造と下部構造で、それぞれ適用が可能なスラグリート(R)のラインナップを充実させ、EPDを取得することで、建設物全体のエンボディドカーボンを削減し、資源循環を促進することが可能となります。

当社では脱炭素社会・循環型社会の実現を目指し、建築・土木の両分野において本技術を積極的に普及・展開していきます。

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