島根原子力発電所2号機 タービン建物内での火災に係る原因と再発防止策について

2024/10/17  中国電力 株式会社 

2024年10月17日

中国電力株式会社

島根原子力発電所2号機 タービン建物内での火災に係る
原因と再発防止策について

当社は、島根原子力発電所2号機タービン建物内(放射線管理区域内)に設置している仮設分電箱において発生した火災(本年4月30日お知らせ済み)について、昨日、原因調査の結果を取りまとめ、再発防止策を策定しましたのでお知らせします。
※ 工事用電源を供給するために設置した仮設ブレーカーを入れた箱

本火災の発生後、当社は、発電所構内に設置している全ての仮設分電箱の点検を行い異常がないことを確認するとともに、原因調査を進めてまいりました。
その結果、通常とは異なる経路に電流が流れたことが原因で、プラスチック製の仮設分電箱が焼損したものと推定しました。
この原因調査結果を踏まえ、通常とは異なる電流経路の形成の防止やプラスチック製の仮設分電箱の金属製への交換等の再発防止策を策定しています。

本火災により、地域の皆さまをはじめ、多くの方々にご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。
当社としては、このたび策定した再発防止策を確実に実施するとともに、本事例を協力会社へも水平展開することで、発電所の安全管理に万全を期してまいります。

1.原因調査結果

調査の結果、原因を以下のとおり推定しました。

  • 仮設分電箱の金属脚が隣接する構造物に接触していたことに加え、配線固定を目的として仮設分電箱内のアース線端部をネジ止めしていたことにより、近傍で実施していた溶接作業の電流が意図せず仮設分電箱内のアース線に流れる、通常とは異なる電流経路が形成されたものと推定した。
  • アース線端部のネジ止め部の締付が不十分であり電気抵抗が大きい状態であったことから、意図しない電流が流れた際に当該箇所が発熱し、プラスチック製の仮設分電箱が焼損したものと推定した。

2.再発防止策

原因調査結果を踏まえ、再発防止策を以下のとおり策定しました。

  • 通常とは異なる電流経路の形成を防止するため、仮設分電箱については、金属脚が別の構造物に接触しないように設置する。
  • 通常とは異なる電流経路の形成を防止するとともに、ネジ止め部の締付状態に起因する影響を防ぐため、仮設分電箱内のアース線端部については、絶縁テープを巻いて据え置くこととし、配線固定を目的としたネジ止めを行わないようにする。
  • 今後、新たに設置する仮設分電箱は、意図しない電流が流れた場合においても焼損することがない金属製のものを使用するとともに、現在使用しているプラスチック製の仮設分電箱については、順次、金属製のものに取り替える。

以上

添付資料

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