2024年12月10日
北陸電力株式会社
志賀原子力発電所 マンスリーレポート(2024年11月分)
志賀原子力発電所の事故・故障等の情報および運転保守情報(2024年11月分)を、下記の通りお知らせいたします。
記
■ 事故・故障等の情報
該当する事象はありませんでした。
■ 運転保守情報
○連絡区分Ⅰ
地震発生 7件 (11月26日、11月27日、11月28日、11月30日お知らせ済み)
○連絡区分Ⅱ
該当する事象はありませんでした。
○連絡区分Ⅲ
志賀原子力発電所2号機 ブローアウトパネルの一時的な開閉について
(11月8日お知らせ済み)(別紙参照)
以 上
別紙: 志賀原子力発電所2号機 ブローアウトパネルの一時的な開閉について
(参考)
事故・故障等の情報
法令・安全協定等に基づき、国、石川県、志賀町等関係自治体に連絡しているもの
運転保守情報
法令および安全協定には該当しないが、連絡基準覚書等に基づき石川県、志賀町等 関係自治体に連絡しているもの
連絡区分
連絡基準覚書(石川県、志賀町との間で締結した「志賀原子力発電所に おける石川県・志賀町への連絡基準に係る覚書」)で定める区分
連絡区分Ⅰ:直ちに連絡が必要なもの
連絡区分Ⅱ:区分Ⅰよりも緊急性の程度は低いが、速やかな連絡が必要なもの
連絡区分Ⅲ:保守情報として定期的(原則、翌月10日まで)に連絡することが適当なもの
別 紙
志賀原子力発電所2号機 ブローアウトパネルの一時的な開閉について
志賀原子力発電所2号機(第3回定期検査中)において、2024年11月7日(木)9時26分から空調設備点検のため、原子炉建屋・タービン建屋送排風機を停止していたところ、15時50分、原子炉建屋5階北壁の東側ブローアウトパネル※1の上部付近に開き(最大5cm程度)が生じていることを確認しました。
その後、19時11分、原子炉建屋・タービン建屋送排風機を起動したところ、通常の閉止状態に復帰しました。
ブローアウトパネルの上部付近に開きが発生した原因は、今年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の影響により、ブローアウトパネルのクリップ※2に変形等が生じていたことから、今回の原子炉建屋・タービン建屋送排風機の停止にともなって、建屋内の負圧※3がなくなり、わずかな開きが発生したものと推定しております。
本事象による外部への放射能の影響はありません。(11月8日お知らせ済み)
変形等が確認されたクリップは、予備品と交換を行い、復旧しました。
今回の事象を受けて、地震後のブローアウトパネルの点検等について改善を図っていきます。
※1 ブローアウトパネル:配管からの蒸気の漏えい等により原子炉建屋内の圧力が高くなった場合に機械的に自動で開放し圧力を下げる装置
※2 ブローアウトパネルのクリップ:ブローアウトパネルが開放しないように保持する止め板
※3 建屋内の負圧:原子炉建屋・タービン建屋送排風機を運転し、原子炉建屋内の圧力を負圧にすることで放射性物質を外部へ放出させないようにしている
以上