「沼田市有林による森林由来J-クレジットの創出に関する連携契約」を締結

2024/12/26  株式会社 INPEX 

2024/12/26
沼田市
群馬県森林組合連合会
利根沼田森林組合
株式会社INPEX

沼田市/群馬県森林組合連合会/利根沼田森林組合/株式会社INPEX
四者連携により沼田市有林でJ-クレジットを創出
気候変動対策への貢献を目指す
「沼田市有林による森林由来J-クレジットの創出に関する連携契約」を締結


沼田市(所在地:群馬県沼田市、市長:星野 稔)、群馬県森林組合連合会(所在地:群馬県前橋市、代表理事会長:狩野 浩志)、利根沼田森林組合(所在地:群馬県利根郡川場村、代表理事組合長:外山 京太郎)及び株式会社INPEX(所在地:東京都港区、代表取締役社長:上田 隆之)は、「沼田市有林による森林由来J-クレジットの創出に関する連携契約」を締結しました。

▲写真は、調印後の記念撮影。写真向かって左から、滝本本部長、星野市長、狩野代表理事会長、外山代表理事組合長

「沼田市有林による森林由来J-クレジットの創出に関する連携契約」 調印式

1. 日時 令和6年12月26日(木) 午前11時00分~午前11時35分
2. 会場 テラス沼田5階議場/Waltzホール(群馬県沼田市下之町888)
3. 来賓 利根沼田環境森林事務所 所長 小野里 直樹 様
4. 出席者
? 沼田市 沼田市長 星野 稔
? 群馬県森林組合連合会 代表理事会長 狩野 浩志
? 利根沼田森林組合 代表理事組合長 外山 京太郎
? 株式会社INPEX 取締役 専務執行役員 経営企画本部長 滝本 俊明

趣旨説明

平成2年に全国で初めて森林文化都市を宣言した沼田市は、現在、同宣言に掲げる「人と自然が真にふれあう理想のまち」を実現するための具体的施策をまとめた「森林文化都市アクションプラン」の策定に取り組んでいる。本プランには、地域の自然環境との共生を通じて、持続可能な地球環境の実現に貢献することを目指したさまざまな施策を掲載し、その具体的な施策の一つに「沼田市有林による森林由来J-クレジットの創出」を盛り込む予定。

沼田市は、本年8月、森林組合の経営指導を行う立場にある群馬県森林組合連合会の立会いのもと、利根沼田森林組合との間で「森林経営に関する協定書」を締結し、約800ヘクタールある市有林の適切な管理を開始。

J-クレジット制度は、低炭素投資を促進し、日本の温室効果ガス排出削減量の拡大につなげることを目的に、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を、クレジットとして国が認証する制度。沼田市は、このJ-クレジット制度について、総面積の約80%が森林である沼田市の特性と親和性が高い施策であると注目し、令和5年11月に群馬県が主催した「ぐんまガバメントピッチ」において、J-クレジット制度を活用しながら環境政策を推進していく旨を発表。

「ぐんまガバメントピッチ」は、自治体が抱える課題やニーズを発表し、その課題やニーズに対応する提案を民間企業などから募集する官民共創の取組。この取組を通じて、沼田市は、株式会社INPEXから沼田市有林を活用した森林由来Jークレジット創出の提案を受けた。

株式会社INPEXは、石油・天然ガス・低炭素エネルギーの探鉱・開発・生産・販売を行う日本最大規模のエネルギー開発企業で、重点テーマの一つに「気候変動対応」を掲げ、2050年までに自社排出量をネットゼロとすることなどを目標に取組を進めている。沼田市と株式会社INPEXは、約1年の協議を経て、沼田市有林において森林由来J-クレジットの創出を連携して目指すことを合意した。

沼田市は、群馬県森林組合連合会、利根沼田森林組合との連携により、市有林の適切な管理を通じて二酸化炭素の吸収機能を活性化し、株式会社INPEXとの連携により、森林由来J-クレジットを創出し、気候変動対策に貢献する。

令和6年12月26日に調印式を開催し、この取組に関する契約を締結したもの。

各代表者のコメント

沼田市 沼田市長 星野 稔

沼田市は、全国初の森林文化都市を宣言したまちとして、先人たちのたゆまぬ努力で築き上げてきた豊かな自然や貴重な歴史的・文化的資源を活かし、地域の自然環境との共生を通じて、持続可能な地球環境の実現に貢献する。 本日の契約締結は、その第一歩となるもの。 連携先と協力して市有林の適正管理を行うことでJ-クレジットを創出し、温室効果ガスの排出削減を目指す。 本取組を契機として、脱炭素の取組が更に加速することを願う。

群馬県森林組合連合会 代表理事会長 狩野 浩志

森林由来J-クレジット創出に関する今回の連携は、森林の新たな収益モデルを実現し、沼田市が県内初の公有林事例を目指す先駆的な取組と認識している。 森林組合系統としても、本連携において、計画作成や調査など具体的な役割を全うしていきたい。 今後、ますます高まっていく企業のCSR活動や森林整備への期待に応えられるよう、時代の新しい流れに則した、さまざまな企画・提案を実施していきたい。

利根沼田森林組合 代表理事組合長 外山 京太郎

沼田市が森林文化都市宣言を念頭に「人と自然が真にふれあう理想のまち ゼロカーボンシティの実現に向けての取組」を推進され、本契約に至ったものと推察する。その取組に当組合が参画できることは、誠に光栄である。対象の森林は、本年8月に沼田市と「森林経営に関する協定」を締結すると同時にSGEC森林認証林に組み入れた。その理念に基づき、持続可能な森林資源の活用に向け適切な管理に努めたい。この取組が「林業県ぐんま」の最大の強みとして県内自治体のお手本となることを願う。

株式会社INPEX 取締役 専務執行役員 経営企画本部長 滝本 俊明

INPEXは、ビジネスの全てにおいて、環境の持続可能性とその保全への強い意識を持ち続けている。 今般、J‐クレジット制度を通じて沼田市の森林が持つ環境的価値及び経済的価値を新たに定義し、森林の永続性や地域社会に還元する一助になればと考える。 このプロジェクトの成功が、沼田市の皆様とともに「森林文化都市」を体現する第一歩となることを確信している。

【お問い合わせ先】
沼田市 総務部企画政策課政策推進係 担当:小林 :(内線):TEL 0278-23-2111
4034 MAIL kikaku@city.numata.lg.jp

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