2025 年 1 月 6 日
出光興産株式会社
当社社長 木藤俊一 年頭の挨拶 当社グループ従業員に向けた、代表取締役社長木藤俊一の年頭の挨拶を以下の通りお知らせします。 新年おめでとうございます。
皆さまには健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
年末年始も休むことなく、エネルギーと素材の安定供給に尽力し続けてくれた各製油所・事業所をはじめとする社員の皆さん、グループ会社、特約販売店、協力会社の皆さまに深くお礼を申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、元日に発生した令和6年能登半島地震をはじめ、記録的な猛暑や豪雨、台風など、多くの自然災害に直面した一年でした。自然災害が年々激甚化・頻発化する中、各事業所・製油所における安全・安定操業を通じ、人々の生活に欠かすことのできないエネルギー・素材を安定供給することが当社の使命であることを、あらためてここで強調しておきたいと思います。
また、国内外の政治情勢においても変化が多い年でした。日本国内では石破新政権が発足し、米国ではドナルド・トランプ氏の大統領就任が決まりました。世界的には与党大敗が続く不安定な状況下、各国における外交やエネルギー政策の動向に注視し、柔軟に対応していくことが求められます。
世界のエネルギー情勢を見渡すと、アゼルバイジャンで開催された COP29 では、温室効果ガス排出削減において各国の異なる事情に応じた自主的な取り組みの重要性が確認されました。エネルギートランジションは、国・地域の事情に沿って“多様な道筋”のもと進めることで現実解となることが、あらためて世界の共通認識となりました。
2025 年は中期経営計画(対象期間:2023~2025 年、公表:2022 年 11 月 16 日)の最終年度となります。昨年は、既存のエネルギーの安定供給と新たな挑戦を着実に進める年となりました。日々の生活を支える既存のエネルギー拠点とネットワークを維持しながら、地域・時代の変化に合わせた改革を力強く推進していきます。
昨年は、中期経営計画で公表した 16 のプロジェクトにおいて、時間軸を見極め、優先的に投資や資源配分を行う重点4事業を選定しました。これらの4事業を先行させますが、他のプロジェクトにおいても将来を見据え進めていきます。研究開発から商業生産までの開発機能を「イノベーションセンター(仮称)」に集約し、事業を横断した研究開発体制の構築と社外連携の強化を図り、技術開発の加速を実現させます。目標達成に向けて 4 月から良いスタートが切れるよう、残り3ヶ月、気を緩めることなく、積み残した課題に着実に取り組んでもらいたいと考えています。
また、出光社員会が企画した「タウンホールミーティング」にて提言のあった「インナーコミュニケーションの再構築」と「多忙感の構成要素の排除」についても、皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。
今年は次期中期経営計画(対象期間:2026~2028 年)の策定に着手する年でもあります。安全・安定操業を心に刻み、既存事業がもつ成長ポテンシャルを最大限発揮して収益最大化を目指していきます。同時に、2050 年カーボンニュートラル社会の実現に向け、パートナーとの連携を深めながら、将来に向けた布石を一つ一つ打ち、当社に対する国・社会の期待に応えていきたいと思います。そのためには、経営層と従業員が目標達成に向けてベクトルを合わせ、前進する年にしたいと思います。
最後に、今年の干支は乙巳(きのと・み)です。 乙(きのと)は草木がしなやかに伸びる様子や横へと広がっていくという意味を持ち、巳(み)は脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボルともされています。人類が石油を手にして 100 年余りが経過し、今まさにエネルギートランジションに向けた大転換期を迎えています。多様な人財の知恵を結集し、社員一人ひとりの挑戦を通じて、「再生と変化を繰り返しながら次の飛躍に向けた礎を築く」一年にしていきましょう。
本年も出光グループの皆さんにとりまして素晴らしい一年となりますよう、心より祈念し、私の新年の挨拶とさせていただきます。
~ 本件に関するお問い合わせ先 ~
出光興産株式会社 広報部広報課
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