研究開発
製品・事業
ロート製薬株式会社と株式会社メタジェン
自然由来素材の腸内環境への影響評価に関する共同研究を開始
2025年1月15日
ロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:杉本雅史)は、腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロの実現を目指す株式会社メタジェン(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO:福田真嗣、以下「メタジェン社」)と共に、自然由来素材の腸内環境に対する影響評価に関する共同研究を開始することをお知らせいたします。
研究の概要
昨今、肩こり、頭痛、むくみなどの日常的な不調を抱えている人は増加しており、QOLの低下へとつながっています。
そこで、日常的な不調や体質の改善を目的とし、自然由来素材である漢方などを用い、個々人の腸内環境に合わせたアプローチの確立に向けた共同研究を開始いたします。
今回、メタジェン社の持つin vitroヒト便培養評価系「MGScreening™」を用いて、漢方など十数種類の自然由来素材を一度に評価することで、自然由来素材が腸内環境にどのような影響を与えるのかを網羅的に評価します。MGScreening™では、異なる日本人から提供された複数の便検体を用いてin vitro培養を実施することで、個人特有の変動について検証することが可能です。
さらに、上記の共同研究にあたり、メタジェン社は藤田医科大学と連携して将来的な臨床応用の可能性を見据えて科学的な解析を進めることを予定しております。
背景
ロート製薬は、2024年に三井物産株式会社らと共同で、シンガポールの漢方薬製造販売企業のユーヤンサン(Eu Yan Sang International
Ltd.、本社:シンガポール、以下「EYS」)の株式取得を行いました。EYSのアジアにおける強い製品・ブランド力とロート製薬の研究開発・販売力が連携し、ヘルスケア事業における革新的なビジネスの実現を目指す一つの手段として、漢方などの自然由来素材がもたらす腸内環境への影響を評価する研究をメタジェン社と実施することとなりました。
今後の展望
本取組により、メタジェン社の独自技術であるメタボロゲノミクス®を用いて漢方などの自然由来素材と腸内細菌叢との関わりの詳細を明らかにできれば、医食同源の根源に迫れる可能性があると考えています。また、自然由来素材による腸内細菌叢変動の詳細をカタログ化することで、個々人の腸内環境に合った層別化ヘルスケアや、腸内環境を適切に制御する腸内デザイン®の実現に向けた基盤データの取得が期待されます。
株式会社メタジェン 会社概要
社名 |
株式会社メタジェン |
本社 |
山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2 |
代表者 |
代表取締役社長CEO 福田 真嗣 |
設立 |
2015年3月18日 |
資本金 |
3500万円 |
URL |
https://metagen.co.jp |
事業内容
「腸内環境に合ったヘルスケアをあたりまえにする」ことをミッションとし、腸内デザイン®をコンセプトにしたアプローチによりメタジェングループ全体で「病気ゼロ」を目指す。腸内環境の機能を包括的に理解するための独自の腸内環境評価技術「メタボロゲノミクス®」を駆使した研究開発支援事業、およびそれらに基づくデータベースやアカデミアで培った腸内環境研究の専門家による知見を生かした層別化ヘルスケア事業を行い、試験計画から解析データの解釈・考察、その先の事業化提案まで、腸内環境研究とその社会実装を一気通貫でサポートしている。腸内デザイン®のコンセプトを共に広め、「腸内デザイン市場」の共創を目指す企業連携コミュニティ「腸内デザイン共創プロジェクト」も運営し、2024年11月現在40社が参画中。腸内環境の正しい知識を社会に伝え、自分のヘルスケアの軸を見つけてもらうためのオウンドメディア「onakademy」も運営中。
学校法人藤田学園 概要