2025 年5月7日
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
ARVO2025 における米国学会発表のお知らせ
株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(以下、「当社」)は、「H-1337」の後期第Ⅱ相臨床試験の結果について、2025 年5月4日~5月8日に米国で開催されておりますThe Association for Research in Vision and Ophthalmology 2025(以下、「ARVO」)で口頭発表いたしましたので、お知らせいたします。
ARVO は、世界65ヶ国以上、約12,000人の会員を擁する世界的権威のある最大規模の眼科学会です。眼科に関する基礎研究や臨床研究の最先端の発表が行われており、発表にはOralセッション(口頭発表)とPosterセッション(ポスター発表)の2種類があります。Oral セッションは、研究内容が高い水準である、もしくは注目される演題に限定して採択されるものです。
今回の発表は、Oral セッションで行われたものであり、これは発表内容が注目されていたためだと考えております。
採択された演題及び発表日時は次のとおりです。
演題:
A Phase 2b Randomized, Double-masked, Active-controlled, Dose-response Study of the Safety and Efficacy of H-1337 in Subjects with Primary Open Angle Glaucoma (POAG) or Ocular Hypertension
発表日時:
2025 年5月6日8:30-8:45(現地時間)
なお、本試験結果は、2024年 11月 18日公表「緑内障治療剤「H-1337」の米国後期第Ⅱ相臨床試験に関するトップラインデータ結果のお知らせ」のとおりであり、H-1337 は有意な眼圧下降作用及び十分な忍容性があることを示しております。
本件による2025年12月期業績予想への影響はありません。
当社はこの発表を通じて国際的な知名度を上げるとともに、H-1337 のライセンシング活動を一層推進してまいります。
以 上
DWTI について
当社は、"日本発の画期的な新薬を世界へ "をビジョンとして設立された創薬バイオベンチャーです。従来の医薬品よりも有効で有益な医薬品を患者さんに提供することを目的に、以下のような創薬開発事業を展開しています。
プロテインキナーゼ阻害剤を中心とした独自の化合物ライブラリーを有しています。 現在、日本で緑内障治療剤として販売され、角膜への適応も検討されているリパスジルは、当社の発明の一つです。 その他の開発品には、DW-1002、DW-5LBT、DWR-2206、DW-1001 があります。
H-1337 について
H-1337 は、眼圧管理に重要な多くのキナーゼを強力に阻害する低分子化合物です。眼に対する安全性と眼圧下降作用は米国第Ⅰ相/前期第Ⅱ相で評価されています。この試験は、緑内障・高眼圧症患者を対象とした28日間の二重盲検、プラセボ対象の用量反応試験でした。この試験において、H-1337は臨床的・統計的に有意な眼圧降下作用を示し、充血の発現率は比較的低く、忍容性も良好な結果となりました。(Hartman PJ, Cooke DL, Hsu HH, et al. Phase Ⅰ/Ⅱ, DoubleMasked, Randomized, Vehicle-Controlled Study of H-1337 Ophthalmic Solution for Glaucoma and Ocular Hypertension. Ophthalmol Glaucoma 2023;6(2):198-205, NCT03452033)