胃酸分泌抑制剤tegoprazanの中東・北アフリカ地域におけるサブライセンス地域拡大のお知らせ

2025/05/07  ラクオリア創薬 株式会社 

2025年5月7日
ラクオリア創薬株式会社

胃酸分泌抑制剤tegoprazanの中東・北アフリカ地域における
サブライセンス地域拡大のお知らせ


本日、当社のライセンス先であるHK inno.N Corporation(本社:韓国・オソン、代表取締役:Dal-Won Kwak、以下「HKイノエン社」)は、当社がHKイノエン社に導出した胃酸分泌抑制剤tegoprazan(以下「tegoprazan」)につきまして、中東・北アフリカ地域におけるライセンス契約の地域拡大契約(以下「地域拡大契約」)を締結したことを公表しましたのでお知らせいたします。

HKイノエン社は、2024年4月に、Tabuk Pharmaceutical Manufacturing Company(本社:サウジアラビア・リヤド、以下「Tabuk社」)との間で、中東・北アフリカ地域10カ国においてtegoprazan製品を販売するためのライセンス契約を締結しました。このたびの地域拡大契約により、Tabuk社の対象地域は、エジプト、スーダン、エチオピア、モロッコ、イエメン、リビアの6カ国が追加となり、合計16カ国に拡大されます。Tabuk社は、中東・北アフリカ地域において強力な販売網およびマーケティング能力を有するサウジアラビアの大手製薬企業であり、同地域におけるtegoprazanの市場浸透と更なる拡大が期待されます。

本件により、tegoprazanは世界54カ国に進出することとなります。

Tegoprazanは、当社が創出したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(Potassium Competitive Acid Blocker:P-CAB)と呼ばれる新しい作用機序の胃酸分泌抑制剤です。P-CABは、胃食道逆流症治療の第一選択薬であるプロトンポンプ阻害剤(PPI)とは異なるメカニズムで、PPIよりも速やかに、かつ、持続的に胃酸分泌を抑制するという特長を持つ新世代の治療薬です。2019年に世界で初めて販売が開始された韓国(製造販売会社:HKイノエン社;販売名「K-CAB(R)」)におきましては、2024年の韓国国内売上(院外処方実績)が1,969億韓国ウォン(約196.9億円/1韓国ウォン=0.10円)となり、同国内の胃酸分泌抑制剤市場で5年連続でシェア第1位を維持しております。Tegoprazanのグローバル展開も積極的に推進されており、現時点でtegoprazan製品が販売されている国は15ヵ国に上ります。また、2025年4月には、tegoprazanの米国における第Ⅲ相臨床試験において、EE(びらん性胃食道逆流症)およびNERD(非びらん性胃食道逆流症)を対象とした両方の試験で全ての主要評価項目と副次評価項目を達成しました。

当社は、HKイノエン社との間で、日本を除く全世界の開発・製造・販売に関する再実施許諾権(サブライセンス権)付き独占的ライセンス契約を締結しております。本件に伴うHKイノエン社からの一時金の受領はありませんが、tegoprazanの更なる進展により当社グループの中長期的な価値向上に資するものと考えております。

当社は今後も引き続き、HKイノエン社との連携をより強固にし、開発支援並びにサブライセンス契約支援を継続して実施し、胃酸関連疾患治療の選択肢を広げることで、患者さまのQOLの向上に一層貢献できるよう努めてまいります。

以 上

<ご参考>

HK イノエン社ウェブサイト(韓国語): https://www.inno-n.com/pr/news/view/1/1034?sch_text=

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