2025 年 10 月 31 日
ネクセラファーマ株式会社
2025 年
12 月期第
3 四半期(
1 月
-9 月)
ビジネスハイライトおよび連結業績について
ネクセラファーマ株式会社(以下「当社」)は本日、2025 年 12 月期第 3 四半期(1 月-9 月)における事業の概況および連結業績を発表しましたので、お知らせいたします。2025 年 12 月期第 3 四半期決算短信〔IFRS〕(連
結)全文はこちらをご覧ください。
当社代表執行役社長CEO であるクリストファー・カーギルは次のように述べています。「2025 年 12 月期第 3四半期は、戦略上の重点領域である肥満・代謝性疾患分野において重要な計画の進展がありました。この領域には大きなチャンスと高い患者ニーズがあると認識しており、当社は最近、差別化された経口GLP-1 受容体作動薬と、それを補完するG タンパク質共役受容体(以下「GPCR」)をターゲットとした複数のプログラムを中心とした新規の自社開発パイプラインを立ち上げ、代謝性疾患に対する次世代治療法の創出において、当社が主導的役割を担う態勢が整いました。
一方、提携プログラムも順調に進展し、進行中の提携において複数のマイルストンを達成しました。特にCentessa 社とのオレキシン受容体作動薬ポートフォリオに関する研究開発提携に関しては、睡眠・覚醒障害やその他の神経疾患に対する新規治療法の有望な基盤としてオレキシン機能に対する業界内での関心が高まっています。これらの候補物質は「NxWave™」技術を用いて発見されており、患者さまにとって重要な治療法の進歩に結び付く可能性のある新規分子を創出する当社プラットフォームの強みと汎用性を示すものです。さらに、アッヴィ社との神経疾患における複数のターゲットを対象とした創薬提携において、研究段階における2 番目の重要なマイルストンを達成し、当社は10 百万米ドルを受領します。これらの進捗に加え、今後パイプラインに関する重要なデータの発表やマイルストンの達成が見込まれ、当社は2025 年末に向けて弾みをつけることができる状況にあると考えています。」
2025 年
12 月期第
3 四半期(
7 月
-9 月)のビジネスハイライト
•経口低分子GLP-1 受容体作動薬プログラムおよび GPCR をターゲットとしたその他 6 品目を中心とする、肥満症・長期的体重管理を目指す自社開発パイプライン群の立ち上げ
・当社の「NxWave™」構造ベース創薬プラットフォームを活用し、代謝効果の最適化、減量の継続、除脂肪体重の維持を目的とした差別化された低分子化合物の開発を推進
•がん免疫療法候補薬HTL0039732 のフェーズ 2a 試験における最初の被験者への投与
・HTL0039732(NXE0039732)は当社が創出した経口投与可能な新規 EP4 受容体拮抗薬で他のがん免疫療法との併用で幅広い固形がんを治療できる可能性
・現在実施中の臨床試験はCancer Research UK の Centre for Drug Development が資金拠出・管理を担っている
•アッヴィ社との神経疾患における複数のターゲットを対象とした創薬提携において研究段階における2 番目の重要なマイルストンを達成し、10 百万米ドルのマイルストンを受領
・当社の「NxWave™」プラットフォームを活用し、神経疾患に関する新規 GPCR をターゲットとした新薬の研究開発と商品化を目指す
2025 年
10 月
1 日以降のハイライト
•Cancer Research UK が「欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology:ESMO)年次総会」(ESMO Congress 2025)において HTL0039732 のフェーズ 1 試験の良好なデータを発表
・HTL0039732 はアテゾリズマブとの併用において良好な忍容性を示し、ターゲットへの十分な結合が確認され、2 つの異なるがん種での早期の治験段階での有効性が観察された
・フェーズ1 試験の主要目的を達成し、実施中のフェーズ 2 試験推奨用量を決定
•クービビック®錠25mg、50mg の医薬品製造販売承認事項一部変更承認を取得
・製造原価低減による収益性改善を見込み、2030 年ビジョンに前進
2025 年
12 月期第
3 四半期(
1 月
-9 月)の業績ハイライト
•売上収益は、前年同四半期(2024 年 1 月-9 月)比 135 百万円減少し、21,848 百万円となった。これは、前年同四半期は5 件、当第 3 四半期連結累計期間は 6 件とマイルストンの達成件数は増加したが、マイルストン収入は変動性が高く、個々の受領額が前年同期を下回ったことによるもの。一方、2024 年 12 月期第 4 四半期(2024 年 10 月-12 月)よりクービビック®の販売が開始されたことに伴い売上が計上されたことから、上記の売上収益の減少を一部相殺。
•研究開発費は、前年同四半期(2024 年 1 月-9 月)比 2,683 百万円増加し、11,200 百万円となった。これは主に、研究開発への投資の増加および円安の影響によるもの
•販売費及び一般管理費は、前年同四半期(2024 年 1 月-9 月)比 307 百万円減少し、11,410 百万円となった。これは主に、組織力強化のための人件費が増加した一方で、経費削減に取り組んだ結果、販売関連費が減少したことによるもの
•上述の結果、営業損益は5,907 百万円の損失(前年同四半期(2024 年 1 月-9 月)は 2,846 百万円の損失)となった
•税引前四半期損益は6,838 百万円の損失(前年同四半期(2024 年 1 月-9 月)は 2,293 百万円の損失)となった
•四半期損益は4,809 百万円の損失(前年同四半期(2024 年 1 月-9 月)は 3,503 百万円の損失)となった
•コア営業損益1は986 百万円の損失(前年同四半期(2024 年 1 月-9 月)は 4,425 百万円の利益)となった
•2025 年 9 月 30 日における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ 3,807 百万円減少し、28,461 百万円となった
以上
ネクセラファーマについて
ネクセラファーマ株式会社は、テクノロジーに立脚したバイオ医薬品企業であり、日本および世界中のアンメットニーズにお応えし、患者さまの生活の質を向上させる新しいスペシャリティ医薬品をお届けすることを目指しています。
当社は、価値が高く大規模、かつ成長著しい日本およびAPAC の広範な市場で、複数の上市済み製品をはじめ、画期的な医薬品の開発・販売を行うアジャイルで次世代の商業化ビジネスを展開しています。
当社独自の「NxWave™」創薬プラットフォームを活用して、探索から後期臨床段階にある 30 品目を超えるプログラムからなる幅広いパイプラインの開発を、自社で、あるいは大手製薬企業やバイオ医薬品企業との提携により推進しています。このパイプラインには、ファーストインクラスまたはベストインクラスの候補化合物が含まれ、肥満症・代謝障害、神経疾患・神経精神疾患、免疫疾患・炎症性疾患などの大きく成長する治療分野における主要なアンメットニーズにお応えすることに重点を置いています。
当社は、東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルに主要拠点を展開しており、約400 名のグローバル従業員が活躍しています。
詳しくは、ホームペ
ージwww.nxera.life/jpをご覧ください。
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@NxeraPharma 1 コア営業損益は、中核事業の経常的なキャッシュ創出能力を示すために、重要な非現金支出費用や一時的な費用を調整した代替的な業績評価指標