2025年12月18日
住友商事株式会社
イギリス洋上風力発電事業Five Estuaries、英国政府から開発許認可を取得~2030年以降の発電開始に向けて、重要マイルストンを達成~
住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員 CEO:上野 真吾、以下「住友商事」)は2025年12月17日、住友商事が事業パートナーとともに出資する事業会社FIVE ESTUARIES OFFSHORE WIND FARM LIMITEDを通じて英国エネルギー安全保障・ネットゼロ担当国務長官から、英国における洋上風力発電事業Five Estuaries(ファイブ エスチュアリーズ、以下「本案件」)の開発許認可を取得しました。
住友商事は2020年に本案件に参画し海域予約権を取得後、環境調査含む開発を進め、2024年3月に英国政府に対して開発許認可を申請していました。今後は最終投資の決定に向けて、英国政府が定めた制度に基づく差額決済契約の獲得を目指し、入札に参加します。差額決済契約を獲得した再生可能エネルギー事業者に対しては、運転期間中、電源の固定価格と市場価格の間で変動する差額を政府が補填するため、価格変動リスクを抑えることができます。最終投資の決定後は、2030年以降の発電開始を目指します。
なお、本案件の最大発電設備容量は1,080メガワットで、同国内約100万世帯の年間消費電力量に相当します。住友商事は、英国での洋上風力発電事業の開発を通して、今中期経営計画における強みを核とした成長事業のひとつである、エネルギーソリューション事業の成長を加速します。
案件概要
| 案件名 | : | Five Estuaries |
| 建設予定地 | : | イギリス沖合約37キロメートル(水深22~60メートル)の北海上にある128平方キロメートルの海域に、着床式で建設予定 |
| 風車数 | : | 最大79基(ブレード先端の最高到達位置:370メートル) |
| 電力供給能力(想定) | : | 約100万世帯の年間消費電力に相当 |
| 株主 | : | RWE Renewables UK Limited(注1)、Macquarie Asset Managementにより管理されたコンソーシアム(注2)、ESB II UK Limited(注3)、住友商事 |
Five Estuaries サイト図(ピンク部分)
住友商事の欧州におけるこれまでの取り組み
住友商事は、2014年に初めてベルギーで洋上風力発電事業に参画して以降、同国内で3件の洋上風力発電所を運転しています。英国では2016年にGalloper(ギャロパー)風力発電所の開発に参画、2018年に完工、操業を開始しました。英国に続き、フランスでも2件の洋上風力発電事業を開発しており、いずれも建設段階にあります。
また、住友商事は2025年7月、英国政府と事業投資に関する包括的な覚書(以下、本覚書)を締結しました。本覚書は、住友商事が事業パートナーとともに英国にて参画する既存、新規事業に対して、英国政府が支援することを定めたものです。ギャロパー風力案件と隣接する本案件も、本覚書の対象案件に含まれています。欧州における洋上風力発電の開発、運営に関わる知見を活かして本案件の開発を進めることで、英国政府との協力体制を強化し、英国のクリーンエネルギー分野の発展に貢献していきます。
Galloper風力発電所
(注1)RWE Renewablesの在英国100パーセント子会社
(注2)不動産、リアルアセット、クレジット投資など、幅広いソリューションを提供するグローバル資産運用会社。豪マッコーリー・グループ傘下
(注3)アイルランドの電力会社Electricity Supply Boardの在英国子会社
関連情報:
イギリスにおける洋上風力発電事業Five Estuaries案件の開発参画について
イギリスにおけるギャロパー洋上風力発電事業参画について
英国政府と事業投資に関する包括的な覚書を締結
欧州における数々の洋上風力発電プロジェクトに参画
関連情報
- 本件に関する問い合わせ先
- 住友商事株式会社 広報部 マーケティングコミュニケーションチーム
- お問い合わせフォーム