「第36回北前船フォーラムin信州まつもと」が開催されました

2025/12/19  ANAホールディングス 株式会社 

第25-041号
2025年12月19日

「第36回北前船フォーラムin信州まつもと」が開催されました

~初の内陸開催で「海と陸のネットワーク」を再構築し、
地域活性化とインバウンド誘客を推進~

2025年11月20日(木)から22日(土)の3日間にわたり、長野県にて松本市を中心に、「第36回北前船フォーラムin信州まつもと」および「第7回地域連携研究所大会」が開催されました。

国内最大級のこのフォーラムは、2007年から日本全国、2018年以降は海外でも開催されています。ANA総合研究所(以下、ANA総研)が事務局を担い、「地域間交流」を目的に、新たな経済活動を創出する人的ネットワークのさらなる充実を進めています。

ANAグループ各社代表および、全国から自治体首長、観光関係者、伝統工芸・食の事業者、学識者、企業関係者など約370人が参加しました。

今回は、北前船ゆかりの沿岸部から遠く離れた“内陸の地”で、「令和に呼び覚ませ、塩の道~海洋と内陸の経世済民~」をテーマに初開催いたしました。海と山、沿岸と内陸をつなぐ歴史的ネットワークを、令和の地域政策・観光戦略へどう生かすかについて、活発な議論が交わされました。

■主な取り組み内容
ANAグループにおいても、基調講演・挨拶、視察ツアー(エクスカーション)を通じて、歴史的資源を活用した新たな観光戦略とインバウンド誘客の可能性を提言いたしました。

松本大会開催を機に、地域連携研究所の自治体会員拡大による活動強化
寄港地以外の自治体も含め広域的に連携し、地域活性化の課題解決に向けた新たなフェーズの活動へ着手しました。

エクスカーションによる資源発掘
北前船が運んだ「塩」や文化の道を辿る4つのコース(「千国街道」「中山道」「北國街道」「甲州街道」)が設定され、酒蔵や味噌蔵などの発酵文化、歴史的建造物などを訪問し、新たな観光戦略とインバウンド誘客の具体的な可能性について検討を行いました。

(左から、北前船フォーラムで主催者挨拶を行う長野県知事 阿部守一、地域連携研究所大会で主催者挨拶を行う衆議院議員 福原淳嗣。北前船フォーラムで「地方における高付加価値インバウンド観光の推進」をテーマに、研究者、行政経験者、宿泊・観光事業者が多角的な視点から議論。モデレーターを務めたのは清泉女子大学学長 山本達也、パネリストには、観光庁元長官で運輸総合研究所理事長業務執行理事の和田浩一、自遊人代表取締役 岩佐十良、扉ホールディングス代表取締役 齊藤忠政の3名が登壇)

■今後の展望
「北前船寄港地フォーラム」で培われた自治体・企業間の人的ネットワークを基盤に、以下の取り組みを加速させてまいります。

地域産品・伝統工芸の海外展開支援
日本の伝統工芸品を「アート」として再定義し、海外市場への販路を拡大いたします。

北前船交流拡大機構の事務局であるANA 総研は、内閣府「地域産品の海外展開のための実証調査事業」を通じて、2026 年1月下旬にミラノ市内にて伝統工芸品の展示会を開催いたします。

観光から工芸ツーリズム、そして工芸そのものの海外展開へと事業領域は着実に広がっており、今回の実証事業もその延長線上にあります。富裕層をターゲットにした地域産品の価値向上および地域の手仕事を世界市場へつなぐ機会として、多角度から地域創生に取り組んでまいります。

グローバル観光戦略
2025年11月に長野県をテーマにした「海外ビジネススクールのビジネスコンテスト」を開催しました。2026年2月に、ビジネスコンテスト優勝チームの長野県訪問により、提案の実効性を高めるフィールドワークを実施し、アイデアの実現と継続的な支援を行ってまいります。

関係人口の創出と地域経済への貢献
歴史・文化をテーマにした交流事業を拡大し、持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。

(左から、基調講演を行うANA総合研究所 取締役会長 ?刀秀記、開会挨拶を行うANA総合研究所副社長で北前船交流拡大機構
理事長代行の森健明、参加者代表挨拶を行う ANAあきんど社長 原雄三)

以上

■一般社団法人 北前船交流拡大機構
北前船寄港地およびその周辺地域における交流の促進、人材の育成、相互コミュニティーの構築、国内外からのインバウンド旅客誘致拡大による地域の発展を目的に、鉄道や航空を中心とした関連企業と連携した事業展開。ANA総合研究所は事務局運営を担っています。
URL: https://www.kitamae.org/

■株式会社ANA総合研究所
航空企業経営に関する調査研究機関として設立されて以来、航空事業に関する幅広い横断的な戦略を調査研究するとともに、航空と関連する新たなビジネスの提案、地域活性化や観光振興、人財育成等に取り組んでいます。ANAグループの知見を掛け合わせ、新たな価値を創り出し、持続可能な社会の実現に向けてさらなる進化を目指す「価値共創シンクタンク」です。
URL: https://www.anahd.co.jp/group/ari/
所在地: 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
設立: 2006年4月

  • 報道機関からのお問い合わせ先:
    【株式会社ANA総合研究所】
    業務部 広報担当 小島・原
    Email:info@ana-ri.co.jp

  • お客様からのお問い合わせ先はこちらからご覧ください。

印刷をされる方はこちらをご利用ください

他の画像

関連業界

情報・通信業界のニュース