第25-042号
2025年12月23日
ANAグループ貨物事業会社の再編に向けての検討、準備開始について
・ANAホールディングスは、貨物事業を成長ドライバーと位置付け、グループ内貨物事業会社の再編に向けての検討、準備を開始します。
・再編により、意思決定の迅速化とコスト構造の最適化を図り、収益性の最大化を目指します。
・再編完了時期は2026年度末までを目安とし、再編後も日本貨物航空(NCA)の航空運送事業許可(AOC)は継続を前提とします。
ANAホールディングス株式会社(以下、ANAHD)は、この度、ANAグループにおける貨物事業の更なる強化と、グループシナジーの最大化を目的として、グループ内の貨物事業会社の再編に向けての検討、準備を開始することを決定いたしました。これにより、意思決定の迅速化とコスト構造の最適化を図り、収益性の最大化を目指してまいります。
ANAHDは、本年8月1日付で日本貨物航空株式会社(NCA)がANAグループに加わったことにより、本邦最大のコンビネーションキャリアへと進化いたしました。ANAとNCAは既に貨物スペースの相互活用や10月26日から開始した北米・欧州路線における貨物便のコードシェアなど、シナジー創出が着実に進んでいます。
ANAHDは貨物事業をグループの持続的な成長を牽引する重要なドライバーと位置づけ、ANAとNCAとのシナジーを最大限に発揮するための最適な事業体制について検討を重ねてまいりました。その結果、強固な基盤をさらに発展させるべく、グループ内の貨物事業会社の再編に向けての検討、準備を開始することを決定いたしました。
貨物事業会社再編の完了時期は2026年度末までを目安とし、NCAの航空運送事業許可(AOC)の継続を前提とします。再編対象会社や具体的なスキームについては今後詳細を検討してまいります。
近年のグローバルなサプライチェーンの変動を受け、貨物輸送市場は急速な変化を遂げています。本再編を通じて、NCAの大型貨物機によるネットワークと、ANAの広範な国際線ネットワーク、そしてグループ全体の資源と能力を再編することで、お客様へ提供する価値を一層高めてまいります。
以上
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