2026年3月4日
東海旅客鉄道株式会社
新幹線駅 保守用車入換の業務効率化に向けた線路開通システムの導入について 東海道新幹線では安全・安定輸送を守るため、毎晩、約50編成もの保守用車を用いて軌道や電気設備等の保守作業を行っています。保守用車は、基地から線路を通って作業現場に向かう際に、駅で方向転換や番線変更を行っており、駅におけるこれらの移動を「入換」、この一連の「入換」を順番も含めて整理したものを「入換計画」と呼んでいます。
現在、日中に保線所員が入換計画を手作業で作成し、夜間の保守作業時は、駅係員がその計画に基づいて駅の線路を切り替える装置(以下、分岐器)を繰り返し操作するなど、多くの係員が関わる作業となっているところ、業務改革の一環として、これらを大幅に効率化する「線路開通システム」を開発しました。
1.現在の保守用車入換の概要(別紙1)
・ 日中に、保線所員が予め作成された保守作業の計画(作業位置や内容)から、各駅の線路配置に合わせた入換計画(移動経路、順番)を作成しています。
・ 夜間作業においては、安全確保のために入換ごとに正しい順番・方向に線路を開通する必要があります。駅係員は分岐器の操作を駅の事務室にて行っており、保守用車の作業責任者と相互に確認を行いながら、確実な作業を行う必要があります。そのため、駅係員に対して、現地の作業責任者は入換ごとに、線路沿線に設けられた通話装置を使って線路開通を要請し、それを受けた駅係員が分岐器を操作することで保守用車を安全に計画通り移動させます。
2.「線路開通システム」の概要と導入の目的
(1)入換計画作成作業の改善(日中)
・ 現在は、予め定められた保守作業の計画から、保線所員が入換計画案を作成し、別の保線所員が確認した上で、駅係員とも相互確認を行い、入換計画を確定しています。この作成作業は、駅ごとに線路配置も異なり、保守作業の内容に応じて入換順序等も変わることがあるため、多くの知識と経験が求められます。
・ 本システムの導入で、保守作業の計画に基づいて入換計画を自動で作成することができます。
→-入換計画案の作成や駅係員との相互確認に掛かる時間が大幅に削減します。(約8割程度の作業時間削減見込み) -人の注意力に頼っていた部分を大幅に減少させることで、ヒューマンエラーを防止し、安全性を向上させます。
(2)入換作業の改善(夜間)(別紙2)
・ 現在は、入換ごとに保守用車の作業責任者が線路沿線に設けられた通話装置を使って駅係員に線路開通を要請し、駅係員が分岐器を操作しています。
・ 本システムの導入で、作業責任者が手元のタブレット端末で入換計画に基づいて分岐器の操作をすることができます。
→-駅係員と保守用車の作業責任者との相互確認や駅係員が分岐器を操作する作業を削減します。 -計画された順番のみ操作可能にするため、作業責任者による誤操作を防止し、安全性を担保します。 -複数の保守用車を同時に入換することも可能になるため、入換作業の待ち時間を短縮できます。 -人の注意力に頼っていた部分を大幅に減少させることで、ヒューマンエラーを防止し、安全性を向上させます。
3.導入時期
・ 2029年7月の運用開始を見込んでいます。
公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044949.pdf