共同開発品Tie2受容体アゴニスト(AV-001)の重度熱傷患者の蘇生治療を対象とした臨床試験許可取得のお知らせ

2026/03/05  アンジェス 株式会社 

2026 年3月5日
アンジェス株式会社

共同開発品Tie2受容体アゴニスト(AV-001)の重度熱傷患者の蘇生治療を対象とした
臨床試験許可取得のお知らせ


当社とカナダのバイオ医薬品企業であるVasomune Therapeutics, Inc.(所在地:カナダ、代表者:CEO Dr. Brian E. Jahns)が共同開発している Tie2 受容体アゴニスト(Pegevongitide (AV-001))を重度熱傷患者の急性期蘇生治療に使用するための新薬臨床試験申請が米国食品医薬品局により許可されましたのでお知らせいたします。

なお、今回の許可に伴う2026年12月期の連結業績への影響はありません。今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。

詳細につきましては、別紙プレスリリースをご参照ください。

以 上

【別紙】

Tie2 受容体アゴニスト(AV-001)の重度熱傷患者の蘇生治療を対象とした
米国FDA による治験薬(IND)申請許可を発表


臨床段階のバイオ医薬品企業であるVasomune Therapeutics, Inc.(以下、Vasomune)は、重度熱傷患者の急性期蘇生治療を目的とするTie2受容体アゴニスト「Pegevongitide(以下、AV-001)」の開発について、米国食品医薬品局(以下、FDA)より新薬臨床試験(以下、IND)申請の許可を取得したことを発表しました。

AV-001 は、血管漏出を抑制する Tie2アゴニストの注射製剤であり、現在は急性呼吸窮迫症候群(以下、ARDS)の予防・治療に関する臨床開発が進行中です(NCT05123755)。

Vasomune の研究担当副社長 Harold Kim 博士は次のように述べています。

「血管漏出とは、内皮バリアの恒常性が失われ、血管内の体液やタンパク質が周囲組織へ漏れ出すことで起こる現象です。これにより、酸素供給や臓器灌流が阻害され、血行動態の不安定化が生じます。AV-001 は重要な標的である Tie2 を活性化することで、内皮の不安定化と漏出を引き起こす根本的なメカニズムに作用します。今回のIND許可により、Vasomuneは重度熱傷患者の蘇生過程におけるAV-001 の安全性及び有効性を評価する臨床プログラムを開始することが可能になります。

AV-001 は、Tie2/Angiopoietin-1 シグナル伝達経路を標的とし、血管を安定化させ、血管漏出を防ぎ、血管炎症を軽減するという新しい治療アプローチを提供します。

AV-001 を用いたこれまでの前臨床データでは、この作用機序により血管漏出が減少し、血行動態が改善することが示されています。」

アンジェス株式会社 代表取締役社長 山田 英は次のように述べています。

「今回、FDAが AV-001 開発プログラム拡大を認めたことを心強く感じています。当社は AV-001の開発に引き続き取り組み、血管漏出が関与する重篤な病態に対する新たな治療の実現を目指します。」

Vasomune 社とは

Vasomune Therapeutics, Inc.は、血管漏出に対する人体の防御機能を高める次世代治療薬の開発に取り組む、臨床段階の民間バイオ医薬品企業です。2014年に設立された同社は、血管の正常化戦略に注力し、主力候補である Pegevongitide(AV-001)を基礎研究から臨床応用へと進めてきました。血管機能障害及び血管漏出は、細菌性及びウイルス性肺炎、ARDS、敗血症、出血性ショック、急性腎障害、脳卒中、血管性認知症など、さまざまな疾患に関与しています。本社及び研究所はカナダ・トロントにあり、米国ノースカロライナ州ローリーにも拠点を構えています。詳細はhttp://www.vasomune.com をご覧ください。

アンジェス株式会社とは

アンジェス株式会社は、1999 年 12月に設立されたバイオ医薬品企業で、遺伝子治療薬の開発に注力しています。主力開発品であるHGF遺伝子治療用製品は、2024年に米国FDAからブレイクスルー・セラピーの指定を受けました。現在、同社はウイルス性及び細菌性肺炎を対象としたTie2受容体アゴニスト(AV-001)や、慢性椎間板性腰痛に対するNF-κBデコイオリゴヌクレオチドの開発に取り組んでいます。さらに、2020年12月にはEmendoBio を買収し、ゲノム編集技術の強化を図っています。詳細はhttps://www.anges.co.jp/をご覧ください。

*HGF:肝細胞増殖因子(Hepatocyte Growth Factor)

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