2026 年4月22日
シンバイオ製薬株式会社
EB ウイルス関連胃がんを対象とした前臨床試験において
ブリンシドホビルが有効性を示唆
ASCO Annual Meeting 2026 でポスター発表採択
シンバイオ製薬株式会社(以下、シンバイオ製薬)は、当社の抗ウイルス剤のブリンシドホビル(brincidofovir, BCV)が EB ウイルス(EBV)関連胃がん(EBVaGC)に対して示した前臨床データが、米国臨床腫瘍学会(ASCO)2026 年年次総会にポスター発表として採択されたことをお知らせします。発表は、当社トランスレーショナルリサーチ部長神谷哲が行います。(アブストラクト番号:4028)
本研究はEBVaGCの治療戦略上、抗ウイルス剤であるBCVの開発を進めることにより新たな治療の選択肢となる可能性を示すものです。
採択演題の概要
? 演題タイトル:Preclinical efficacy of the anti-EBV agent brincidofovir (BCV)
in EBV-associated gastric carcinoma (EBVaGC)
(和訳:EBV関連胃がんに対するブリンシドホビルの前臨床試験における有効性)
? 発表者:神谷 哲
? アブストラクト番号:4028
? 日時:2026年5月29日~6月2日
? 場所:米国イリノイ州シカゴ
「本研究は治療選択肢が限られるがん治療領域に対して、BCVの新たな可能性を示すものです。」(発表者 神谷哲)
以上
注記
1. EBV関連胃がん(EBVaGC)について
胃がんは世界で年間約100万人が発症する主要ながんの一つで、そのうち約10%がEBV感染に関連しているとされており、世界で年間約9万人、日本国内で年間約1万3千人が発症すると推定されています。EBVaGC はウイルスが腫瘍細胞内で持続感染することに伴い発生する胃がんのサブタイプで、EBV 由来の遺伝子発現や宿主(患者)の免疫応答の影響を強く受けます。EBVaGC は単なる臨床病変の一つではなく、EBV と宿主が関与する独自の病態を持つ胃がんのサブタイプであり、その分子メカニズムや免疫学的特性を理解することが、効果的な治療方法の開発につながると期待されています。現在、EBVaGC に特異的な抗がん療法は未だ確立されていません。
2. 米国臨床腫瘍学会(ASCO)について
ASCO は1964 年に設立され、世界150カ国以上から5万人以上の会員を擁する、がん治療と研究の分野で最も権威ある国際学会です。年次総会(Annual Meeting)では、最新のがん治療研究の成果が発表され、世界中の臨床腫瘍医、研究者、医療従事者が最新知見を共有します。