生物由来原料を25%以上使用したバイオマスオレフィンフォーム「P・E-ライト(R) AB-100F」の開発に成功!

2022/05/16  株式会社 太陽理化工業 

8~15倍のポリエチレン発泡の硬度に近い物性を維持

日本で初めてウレタンフォームの生産を始めた高分子素材のリーディングカンパニーである株式会社イノアックコーポレーション(取締役会長:井上聰一、名古屋本社:愛知県名古屋市・東京本社:東京都品川区、以下イノアック)は、生物由来原料を25%以上配合した国産バイオマスオレフィンフォーム「P・E-ライト(R) AB-100F」の開発に成功したことをお知らせいたします。






P・E-ライト(R) AB-100Fについて


「P・E-ライト(R) AB-100F」は、生物由来原料を25%以上配合し、「バイオマスマーク(※)」を取得したイノアックの国産オレフィンフォームの名称です。

廃棄物となる生物資源から作られる「バイオマス資源パウダー」という原料を使用しつつ、石油由来原料品と同等の物性(8~15倍のポリエチレン発泡の硬度に近い物性)を維持することに成功しました。

※一般社団法人日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク」は、生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印です。

■「バイオマスマーク」ホームページ: https://www.jora.jp/biomassmark/




P・E-ライト(R) AB-100Fの特長


<1>カーボンニュートラルによるCO2排出量を約23%削減(材料由来)
<2>バイオマスマーク認定商品(認定番号:210416)
<3>汎用品同等の物性
<4>幅広い用途例(自動車部品用通函部材/建材バッカー/玩具/スポーツ用品など)





P・E-ライト(R) AB-100F開発の背景


持続可能な社会へ貢献するため、限りある資源を有効に活用することは、すべての企業にとって重要な活動です。
近年、世界的な問題となったマイクロプラスチックによる海洋汚染や石油・化石資源の枯渇、廃棄物処理問題が国内外問わず社会課題となっており、迅速かつ的確な対応が化学メーカーに強く求められています。

こうした社会課題に対し、生物由来原料を使ったポリエチレンフォームの開発を進め、数年前より本格的な製品開発フェーズへとシフトしてきました。
石油由来の製品と比較すると、「セルが粗い」「 発泡しにくい(発泡倍率が上がらない)」「 強度が弱く、品質が安定しない」といった課題があり、製品化が極めて困難な状況が続いていましたが、「カーボンニュートラル」という考えと高分子素材のリーディングカンパニーとしての矜持のもと、開発を進めてきました。

イノアックはこれからも再生可能な材料や植物由来・生物由来の原料を用いた製品を積極的に開発することで、サステナブル社会の実現に貢献してまいります。




製品に関するお問合せ


イノアックコーポレーションHP内<製品についてのお問い合わせ>よりお願い申し上げます。
改めて製品担当者よりご連絡差し上げます。
https://www.inoac.co.jp/inquiry/products/



本プレスリリース内の内容について


■本プレスリリースに記載されている製品名は、イノアックコーポレーション及び、イノアックグループの商標または登録商標です。
■本プレスリリースに掲載されている内容は、発表時点(2022年5月)での情報となります。予告なく変更する場合があります。予めご容赦ください。



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