~情熱のベートーヴェン、現代ドイツの巨匠リーム、ロマンティシズム溢れるシューマン。ドイツ音楽に絞ったプログラムを披露予定~
インテリジェンスとパッションを併せ持つ演奏が特徴のピアノトリオ「TRIO VENTUS」(以下、トリオ・ヴェントゥス)が初となるリサイタルシリーズとして2023年夏から3公演を開催いたします。第1回目は2023年8月3日にMUSICASA(東京都渋谷区)にて、第2回目は2024年3月15日にHakuju Hall(東京都渋谷区)にて開催決定。第3回目は2024年夏に開催を予定しています。さらに、「見知らぬ情景III(リーム作曲)」を収めたプロモーション動画をYouTubeおよび公式サイト(https://www.trioventus.com/)にて公開しました。
▲トリオ・ヴェントゥス。左から鈴木皓矢(チェロ)・廣瀬心香(ヴァイオリン)・石川武蔵 (ピアノ)
■トリオ・ヴェントゥスリサイタルシリーズ プロモーション動画を公開。ドイツの現代音楽の響きが感じられるリームの見知らぬ情景IIIを演奏しており、本曲は第1回目のリサイタルでも披露する。
動画タイトル:TRIO VENTUS RECITAL~Emotive Framework~
URL:
https://youtu.be/mbzXoS3MU9k
公開先:YouTubeおよびTRIO VENTUS 公式サイト(
https://www.trioventus.com/)
内容:動画は、ヴァイオリン・チェロ・ピアノの三奏者が緊迫感のある音楽を演奏している場面から始まります。演奏曲は、現代音楽とドイツらしさが感じられるヴォルフガング・リーム作曲の「見知らぬ情景III」です。動画の中盤以降はドイツロマン派様のロマンティックな旋律を奏でるパートに入り、トリオ・ヴェントゥスが伝えたいドイツ音楽の響きが伝わる動画となっています。
■リサイタルシリーズに向けたインタビュー。トリオ・ヴェントゥスの奏者たちが三者三様の想いを語る!
― リサイタルのタイトル「Emotive Framework」と名付けた理由と想いについて教えてください。
「Emotive Framework - 情動的な構造」というタイトルは、豊かな音楽の世界に魅了される体験を目指して名付けられました。TRIO VENTUSは今回の心に深い感動を呼び起こす音楽を探求し、その美しさと情熱を共有することを目指しています。
音楽は言葉を超え、心の奥底に届く特別なメッセージを持っています。古典派から現代に至るまで、様々なアプローチで感情に訴えかける旋律や繊細な音の組み合わせを通じて、聴衆の心に深く響く演奏をお届けします。
(ピアノ・石川武蔵)
― 今回のリサイタルシリーズの特徴を教えてください。
今回のリサイタルの特徴は、なんといってもプログラムをドイツ音楽にフォーカスしたプログラムをお送りすることです。私たちはこれまで古典から委嘱初演作品まで、様々な国の様々な時代の曲を演奏してきましたが、ドイツ音楽に絞って一夜のプログラムを組むのは初めてのことです。爆発する情熱と鼓動が聴こえるベートーヴェン、点と線を描くような冒頭から目まぐるしいほどの場面転換をしていく現代ドイツの巨匠リーム、旋律と旋律とが重なり合い最高のロマンティシズムを歌い上げるシューマン。作曲された時代によってそれぞれ性格もカラーも違う特徴を持つドイツ音楽を、TRIO VENTUS 独自の切り口で表現したいと思います。
(チェロ・鈴木皓矢)
― 観客の皆様に伝えたいこと、メッセージをお願いします。
今回のリサイタルシリーズは一年間に渡り行います。回を追うごとに変化していくTRIO VENTUSの響きを体感していただきたいと思います。
ドイツで生まれた作品を演奏するということで、私が長く住んだドイツでの思い出、各地の風景や空気を思い出しながら楽しく練習に励んでいます。リサイタルシリーズでは3公演で異なるプログラムを演奏しますので、全公演お越し頂くことで更にお楽しみいただけると思います!是非ご期待ください。
(ヴァイオリン・廣瀬心香)
■リサイタルシリーズ「Emotive Framework」概要(第1回目 2023年8月3日公演)
日時:2023年8月3日 (木) 19:00
場所:MUSICASA(東京都渋谷区・代々木上原駅)
出演:廣瀬心香 Violin / 鈴木皓矢 Cello / 石川武蔵 Piano
プログラム:
ベートーヴェン ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品1−3
リーム 見知らぬ情景III
シューマン ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品63
チケット料金:
一般¥4,000 学生¥2,000
チケット取り扱い:
・TRIO VENTUS 公式サイト予約フォーム(
https://www.trioventus.com/2023-8-3/)
・チケットぴあ
お問い合わせ先:trioventus03@gmail.com(TRIO VENTUS)
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
【東京ライブ・ステージ応援助成】
■TRIO VENTUS(トリオ・ヴェントゥス)について
2019年にベルリンで活動していた音楽家により結成し、以来常設のピアノ三重奏団として積極的な活動を続ける。VENTUSとはラテン語で風の意。様々な土地の風を浴びた3人が一つの大きな風を巻き起こすことを願い命名。
2020年に東京文化会館にてデビューリサイタルを開催し、各誌にて好評を博す。同年10月に日本アコースティックレコーズより1st CD「Schubert & Shostakovich 」をリリース。レコード芸術、クラシック情報誌ぶらあぼ等で優秀録音として取り上げられる。クラシカルなレパートリーに加え、21世紀に作曲された音楽を含む新しい時代の曲目にも光を当ててきた。2022年には東京・大阪・宮崎の三都市を巡るツアーを開催。東京公演では、日本を代表する作曲家、鈴木輝昭氏に新曲を委嘱しハクジュホールにてピアノ三重奏曲第2番を初演。朝日新聞をはじめ各方面にて絶賛を博す。これまでに東京文化会館、HAKUJU HALL、ザ・フェニックスホール等、国内の著名なコンサートホールで演奏を重ねる。2023年もコンサートツアー、2nd アルバムの収録を予定しており、更なる飛躍が期待される。
公式サイト:
http://www.trioventus.com
■メンバープロフィール
廣瀬心香 (ヴァイオリン)
宮崎県都城市出身。3歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校を経て、桐朋学園大学を首席卒業。ドイツ国立ベルリン芸術大学学士課程、修士課程共に最高位で修了。ヴァイオリンを木野雅之、加藤知子、ノラ・チャスティン、ノア・ベンディックス=バルクリーの各氏に、室内楽を東京クァルテット、アルテミスカルテットに師事。これまでにドイツ・イエナフィルハーモニー、九州交響楽団など国内外のオーケストラと共演。 桐朋学園大学卒業時には皇居の桃華楽堂にて御前演奏の機会を与えられた。宮崎国際音楽祭、レンク国際音楽祭などに出演。東京文化会館にてソロリサイタルを開催。ベルリンコーミッシェオペラ管弦楽団アカデミーを経て、およびドイツ・ハノーファー州立管弦楽団でフォアシュピーラー奏者を務めた。ソリストとして東京文化会館など各地でリサイタルを行い、室内楽奏者としても充実した活動を行う。2020年ピアノ三重奏団【TRIO VENTUS】ではとして東京文化会館にてデビューリサイタル、2022年にはリサイタルーツアーを行い各方面より好評を博す。日本アコースティックレコーズ社よりCD『Schubert & Schostakovich』が リリースされている。2022年結成した弦楽四重奏団【Eureka Quartet】ではベートーヴェン 弦楽四重奏曲全曲演奏会を始め、様々な活動を展開している。
鈴木皓矢 (チェロ)
桐朋学園大学チェロ科首席卒業。スペイン、バルセロナのリセウ音楽院、ヴィクトリア・デル・アンへレス音楽院にてルイス・クラレット氏のもとで研鑽を積み、その後渡独。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程を修了。5歳よりチェロを始め、桐朋学園高等学校音楽科を卒業。サイトウ・キネン室内楽勉強会、小澤征爾音楽塾オーケストラプロジェクトIに参加。これまでにルイス・クラレット、ダミアン・ヴェントゥーラ、倉田澄子、常光聡、ヴァーツラフ・アダミーラの各氏に師事。室内楽を東京カルテット、アルテミス・カルテットに師事。ピーター・ウィスペルウェイ、エンリコ・ディンド、トゥルルス・スヴェンの各氏のマスタークラスを受講。第10回ラス・コルツ国際コンクール器楽部門第4位入賞。日本チェロ協会主催「第9回チェロの日」にソリストとして出演。東京文化会館にて2019年にソロリサイタル、2020年に室内楽リサイタルを開催。各方面より好評を博す。2022年にはピアノ三重奏団「TRIO VENTUS」としてリサイタルツアーを開催。各誌にて絶賛を博す。また各地のオーケストラに首席奏者として客演している他、弦楽四重奏団「Eureka Quartet」のメンバーとしてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会シリーズを開始し、積極的な活動を展開中。
石川武蔵 (ピアノ)
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)にて岡本美智子氏に師事し、同校卒業後、桐朋学園大学ソリストディプロマコースに進む。フランス・パリ国立高等音楽院に審査員満場一致で合格し渡仏し、ジャック・ルヴィエ氏のクラスにて学ぶ。2010 年桐朋学園大学ソリストディプロマコース修了。2011 年パリ国立高等音楽院ピアノ科修士課程を首席修了。同時にブリュートナー賞を授与され、受賞記念リサイタルを開催。また、同音楽院室内楽科にてフィリップ・ベルノルド氏、ミシェル・モラゲス氏に師事し 2012 年審査員満場一致の優秀な成績でディプロム取得。その後、スコラ・カントルム(パリ)にてジョルジュ・プリューデルマシェール氏に師事し、2014 年に上級課程ディプロム取得。同年秋に日本へ帰国。 2008 年より 4 年間ローム・ミュージックファンデーション奨学生。2015 年 ABC 新人音楽賞。2018 年テレザ・ヤクーナ国際ピアノコンクール第 3 位。2020 年市川市文化振興財団第4 回即興オーディション優秀賞。 室内楽奏者としてはこれまでにサル・プレイエルやサル・コルトーなどで演奏。また現代音楽作品の初演や邦人作品のフランス初演も多数行っている。
以上