ダンサーによる、未来の振付家を育てるためのクラウドファンディングを実施!〈東京バレエ団 コレオグラフィック・プロジェクト〉

2023/12/26  公益財団法人 日本舞台芸術振興会 

東京バレエ団のダンサーたちが創作に取り組み、作品を発表するコレオグラフィック・プロジェクト。公演を実現させるため、300万円を目標としたクラウドファンディングを実施します!(2024年1月31日まで)



The Tokyo Ballet Choreographic Projectとは?

東京バレエ団では、2017年よりダンサーたちが振付にチャレンジし、仲間たちとともに創作にのぞむ機会としてChoreographic Project(コレオグラフィック・プロジェクト)を実施しています。斎藤友佳理芸術監督が「振付者・ダンサー双方の創造力・表現力を刺激し、アーティストとしてのモチベーションを高めてもらいたい」と発案し、スタート。未来の振付家育成を念頭に取り組んできました。

2023年スタジオ・パフォーマンスより photo_Koujiro Yoshikawa
このプロジェクトから誕生した数々の作品の主な発表の場となってきた公演が、年に一度のペースで開催してきたスタジオ・パフォーマンスです。会場は、バレエ団が日々のレッスン、リハーサルで使用しているスタジオ。ダンサーたちが会場の設営や客席の案内などに積極的に参加し、終演後には参加ダンサーたちのトークや懇親会なども実施、手作り感あふれるイベントとして親しまれてきました。

2023年スタジオ・パフォーマンスより photo_Koujiro Yoshikawa
プロジェクト継続を目指し、ダンサーたちが立ち上がる!

東京バレエ団を運営する公益財団法人日本舞台芸術振興会は、公的な助成金を受けてバレエ団の公演活動を行っています。ただし大半の助成金は、多くのお客さまに届ける、質の高い、プロフェッショナルの舞台制作が対象のため、ほとんどChoreographic Projectに使うことはできません。振付家として発展途上であるダンサーたちの小規模な舞台は、制作費確保の点から年々実施することが難しくなっていました。
こういった取り組みは海外のカンパニーでも広く行われ、そこから才能ある振付家が羽ばたくケースも。若い振付家を育てていくというプロジェクトは、バレエ界の未来のためを思えば極めて意義深いものです。そこで立ち上がったのが、このプロジェクトで作品を発表してきたダンサーたち。創作を手がける彼らが、自らクラウドファンディング挑戦を主導し、本プロジェクトの継続のみならず、公演実現のために自主的に動き、より質の高い作品を実現させることを目指します。

東京バレエ団ホームページ:https://thetokyoballet.com/contact/cf-2024.html
クラウドファンディング受付:https://tbchoreo-crowdfunding.square.site/s/shop
お問い合わせ:東京バレエ団 コレオグラフィック・プロジェクト事務局
crowdfunding@nbs.or.jp
Instagram:@tb_choreo_official

東京バレエ団とは?


ベジャール振付「ボレロ」 photo: Shoko Matsuhashi
1964年創設、東京・目黒区を拠点に活動するバレエ団。古典全幕の傑作から現代振付家の名作まで幅広いレパートリーを誇り、レパートリーにはモーリス・ベジャール、イリ・キリアン、ジョン・ノイマイヤーら現代バレエを代表する振付家によるオリジナル作品も。その活動は海外にもおよび、これまでに33カ国156都市786回もの海外公演を実施、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ボリショイ劇場、マリインスキー劇場などの名だたる劇場に数多く出演し絶賛を博している。

実現したいこと──資金の使いみち

今回のクラウドファンディングでは、目標金額を300万円に設定いたしました。2024年7月スタジオ・パフォーマンス実現に向けての使い道は以下の通りです。

舞台設営費:東京バレエ団のスタジオに、舞台と客席を設営します。
スタッフ人件費:舞台、照明、音響などの外部スタッフへお支払いします。
衣裳、小道具代:創作に不可欠な要素。
出演料:各作品に出演するダンサーたちの出演料。
団内ワークショップ開催費:創作の際に必要となる舞台、照明などの知識を学ぶ場として 企画中。
リターン企画交流会開催費:スタジオ・パフォーマンス終演後に、作品を発表したダンサー、出演者たちと直接トークできる交流会を実施します。

リターンについて──下記A~Eまで5つのコースをご用意しました。


作品を振付けた団員もカーテンコールに登場
【Aコース】 スタジオ・パフォーマンス(7/6,7)1列目確約 30,000円
2024年7月6日(土)、7日(日)開催予定のスタジオ・パフォーマンス最前列のベンチ席、または後方パイプ椅子席の1列目を確約! また、公演後の交流会にご招待。作品を発表したダンサー、出演ダンサーたちと直接トークしていただけます。
*チケット代(5,500円)が別途かかります。

【Bコース】 スタジオ・パフォーマンス(7/6,7)終演後の交流会ご招待 15,000円
2024年7月6日(土)、7日(日)開催予定のスタジオ・パフォーマンス終演後に行う、交流会にご招待! 作品を発表したダンサー、出演ダンサーたちと直接お話しいただけます。
*チケット代(5,500円)が別途かかります。

【Cコース】 上演作品試演会(4/12)ご招待 25,000円
指導陣およびスタッフの前で創作中の作品を上演し、スタジオ・パフォーマンスで上演する作品を決定する、試演会へご招待します。
・実施予定日:2024年4月12日(金)午後

【Dコース】 上演作品のリハーサル見学 10,000円
スタジオ・パフォーマンス開催間近の日程で行う予定のリハーサルを見学、作品創作の過程をご覧いただきます(1時間程度)。
・実施予定日:2024年6月下旬(詳しい日程は追ってお知らせします)

【Eコース】 お気持ち【寄附金控除型】 1,000円~
お気持ちをお寄せください。
・東京バレエ団ホームページにご芳名掲載(匿名可)
・後日、「税額控除に係る証明書」(内閣府発行)をお送りいたします。


受付期間: 2024年1月31日(水)まで
目標金額300万円を達成できなかった場合も、計画を実行し、リターンをご提供いた
します。

振付を手がけるダンサーからのメッセージ



東京バレエ団ソリスト 岡崎隼也  (c) Nobuhiko Hikiji

作品に関わってくれる仲間たちには、一緒に創作するという経験をしてもらうとともに、プロのダンサーとして舞台に立ってもらいたいという思いがあります。ですが、これまでのやり方では相応の出演料を確保することが難しく、そのことがずっと気にかかっていました。またバレエは総合芸術ですから、照明や衣裳、小道具すべて合わせてはじめて作品になりますが、アイデアを実現しようとしても限られた予算内におさまらないことが多く、それが創作上の大きな制限となっていました。そんな状況の中で、創作をしたいという意欲があっても、なかなか一歩を踏み出せないでいるダンサーがいるのも事実です。クラウドファンディングに挑戦したのは、Choreographic Projectを少しでも改善していきたいという思いからなのです。テレビで生中継された〈東急ジルベスターコンサート〉で振付をさせてもらったり、ハンブルク・バレエ団日本公演で来日されたジョン・ノイマイヤーさんに作品を見ていただいたりと、Choreographic Projectのおかげで本当に素晴らしい経験をさせてもらいました。このプロジェクトを、より良い形で継続させていくために、ぜひ、ご支援をお願いいたします。

東京バレエ団ソリスト 岡崎隼也






東京バレエ団ソリスト ブラウリオ・アルバレス (c) Nobuhiko Hikiji

Choreographic Projectは、僕たちの勉強のために欠かせません。このプロジェクトをきっかけに生まれた作品が様々なイベントで上演されたり、東京バレエ団の『くるみ割り人形』、『眠れる森の美女』の新制作に隼也さんと僕がアシスタントとして参加させてもらったりしたことも、その大きな成果です。回を重ねる中で、新たに振付に挑戦する仲間も増え、最近は女性ダンサーも手を上げるようになりました。僕らにとって、またもっと若い世代のダンサーたちにとっても、いろいろなトライができる一つの場でもあります。だからこそ、この活動は、10年、20年と継続的に続けることが
重要だと感じています。ここから、東京バレエ団の本公演で上演されるレパートリーが誕生する可能性もあるでしょう。クラウドファンディングに挑戦することで、Choreographic Projectの作品発表の場であるスタジオ・パフォーマンスを実現し、その継続を目指したいと思います。
多くの方々のご支援をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。

東京バレエ団ソリスト ブラウリオ・アルバレス




芸術監督からのメッセージ



東京バレエ団芸術監督 斎藤友佳理 (c) Nobuhiko Hikiji

2017年に私の発案でスタートしたChoreographic Projectは、回を重ねるごとに充実していき、若々しいエネルギーをより強く感じるようになってきました。それぞれの個性を発揮しながら創作に打ち込むダンサーたちを、とても誇らしく思っています。バレエ団の芸術監督としては、バレエ団の本公演を優先しなければなりませんが、このプロジェクトの意義を理解し、大事に思い、より良いものにしていこうと前向きに取り組む彼らを、心から応援しています。私にできることは、彼らの情熱を尊重し、彼らがより活動しやすい環境をととのえることだと思っています。ぜひ、多くの皆さまのお力添えをいただければ幸いです。

東京バレエ団芸術監督 斎藤友佳理



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