~「離れて暮らす患者さまとご家族が、ともに生活できる入院環境」を実現します~

〇株式会社ジェイアール東日本企画は、コロナ禍以降も面会制限が続いている医療・福祉施設向けにビデオ通話端末「ワンタッチ面会テレビ ソバニル」の提供を開始し、3月24日(月)よりJR東京総合病院の新病棟「A棟」開業に合わせて本サービスを導入します。
〇「ワンタッチ面会テレビ ソバニル」は、JR東日本グループのアイデア募集型、新事業創造プログラム「ON1000(オンセン)」で社員が発案し採択され、ジェイアール東日本企画で開発、JR東京総合病院で実証実験を行い、この度サービス提供に至りました。
〇ジェイアール東日本企画は今後、全国の医療・福祉施設への導入拡大を目指し、幅広く他企業との提携を行っていきます。
1.サービス概要
「ワンタッチ面会テレビ ソバニル」は、入院時に施設側から患者さまとご家族それぞれに、当サービス専用端末の貸出を行い、病室と自宅を常時オンライン接続することで「離れて暮らす患者さまとご家族が、ともに生活できる入院環境」を実現するサービスです。基本操作は、利用者が画面上の「扉(障子戸)」をワンタッチ「開閉」するだけ。説明不要でどなたでも直ぐにビデオ通話を開始できます。
公式WEBサイト:
https://sobaniru.com
2.サービスの目的
コロナ禍以降に面会制限が必要となった医療現場で、入院患者さまとご家族をつなぎとめる役割を担ってきたのが、テレビ電話等のオンライン面会サービスです。しかし、高齢化が進む患者さまやご家族には自分自身での操作が難しい場合も多く、看護師が通常業務に加えて現場対応を行い、大きな負担となっていました。
当サービスは、オンライン面会に必要な機器や通信環境を、病院から患者さま・ご家族へ全て設定したうえで貸し出し「扉を開くだけ」の簡単な操作で、離れて暮らす患者さまとご家族がお互いの様子を確認できるため、安心して入院生活を送ることができます。
患者さまが自分自身で操作できることは看護師の補助負担の軽減にもつながります。また、病室と自宅がリアルタイムに繋がるため、医療スタッフとご家族との接点も増え、電話に代わる連絡手段として、より情報連携を行いやすくなります。
3.サービスの機能
幼いお子さま、高齢者の方、認知症の方など、医療・福祉の現場で当サービスをご利用いただける方は多岐に渡ります。そのため「どなたでも操作方法が理解でき、医療スタッフの補助なく使える」を前提に、患者さま・ご家族・医療従事者の声をもとに、本当に必要な機能だけを厳選しました。また、デザインコンセプトに「障子戸」を採用し、接続先の部屋明かり(明暗)をリアルタイムに再現することで、よりご家族を身近に感じることができます。
<基本操作>「開閉」

<その他機能>

<「障子戸」による演出>
リアルタイムに障子の色が変化し、接続先の部屋明かり(明暗)を再現
4.サービスの本導入先
第一号導入施設として、過去3回(合計8カ月)の実証実験を実施したJR東京総合病院の新病棟「A棟」の一部個室に専用端末を完備し、3月24日(月)の新病棟開業に合わせサービス提供を開始します。
(サービス利用の料金は、個室の利用代金に含まれます)
また、医療・介護用ベッド国内最大手「パラマウントベッドグループ」の一員であるパラテクノ株式会社と連携し、同社の全国規模のサービスネットワークを活かしたサポート体制で、共に全国の医療・福祉施設への導入拡大を目指します。
【参考】パラテクノ株式会社
パラテクノ株式会社は、医療・介護用ベッド国内最大手のパラマウントベッドグループの一員で、医療・介護用ベッドや関連製品のメンテナンス業務を通じた安全・安心な療養環境の提供をはじめ、患者さまやご家族の満足度向上や施設の経営効率化に貢献する、病院内における多様なサービスを展開しています。
<参考>
新事業創造プログラム「ON1000(オンセン)」について
本事業は当社グループにおける公募制の新事業創造プログラム「ON1000(オンセン)」で社員が提案し採択されたものです。「ON1000」は、JR 東日本グループの社員一人ひとりが、未来への想いを事業化していくプログラムです。
数多くの新事業(1000のアイデア、100の新事業)が次々と生み出されるようにという想いを込めて、「ON1000(オンセン)」と名付けました。
URL:
http://www.jre-on1000.jp
※「SOBANIRU(そばにる)」および「ソバニルロゴ」は株式会社ジェイアール東日本企画の登録商標です。
※画像はすべてイメージです。