㈱君津サンソセンターにおける空気分離装置の新設を決定、レアガス製造装置も設置し安定供給に貢献【大陽日酸】

2023/08/04  日本酸素ホールディングス 株式会社 

2023年8月4日

(株)君津サンソセンターにおける空気分離装置の新設を決定
レアガス製造装置も設置し安定供給に貢献

日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:永田 研二、以下「当社」)と日本製鉄株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長;橋本 英二、以下「日本製鉄」)は、合弁で設立した株式会社君津サンソセンター(千葉県君津市、代表取締役社長;上原 正弘、以下「君津SC」)に、省エネルギー型最新鋭空気分離装置 1 基の新設を決定しました。

また当社は、日本においては需要の大半を輸入に頼っているレアガス(ネオン・クリプトン・キセノン)の製造装置も設置することを決定し、国内生産を増強いたします。

1.背景

君津SCは、2022 年 9 月に日本製鉄 東日本製鉄所(君津地区)構内における各種産業ガスの生産効率化を目的に設立されております。

このたび、当社と日本製鉄は日本製鉄 東日本製鉄所(君津地区)への酸素ガス・窒素ガス・アルゴンガスの安定供給ならびに、当社への高品質製品供給のため、君津SCにおいて省エネルギー型の最新鋭空気分離装置を1基新設することを決定しました。

また、同時に当社にてレアガスであるネオンの精製装置ならびにクリプトン・キセノンの製造装置を設置することも決定しました。

レアガス(ネオン・クリプトン・キセノン)は大型空気分離装置における酸素・窒素・アルゴン製造時の副産物として採取されるため、大型空気分離装置の少ない日本においては、大半を輸入に頼っています。レアガスは主にエレクトロニクス・照明・宇宙・省エネルギー分野等で利用されており、近年、世界的に需要が増加する一方、供給はタイト化しているのが現状です。

日本国政府は、これらのレアガスを安定供給確保すべき半導体製造プロセスにおける品目と認識しており、このたび、経済安全保障推進法に基づき当社の「供給確保計画」が経済産業省の支援の対象として認定されました。

当社では、グループの株式会社九州サンソセンター大分工場(以下「九州SC大分」)でレアガスを製造していますが、国内生産を増強し、お客様に安定的にレアガスを供給する体制を構築してまいります。

2.君津SCが設置する新規空気分離装置の概要

生産能力 : 酸素ガス 60,000 Nm3/h
窒素ガス 120,000 Nm3/h
液化アルゴン 2,100 Nm3/h
稼働予定時期 : 2025 年 6 月末

3.当社が設置する新規レアガス装置の概要

1) 設置場所 : 株式会社君津サンソセンター
2) ネオン精製装置
生産能力 : 27,000 千L/年
稼働予定時期 : 2026 年 3 月
3) クリプトン・キセノン製造装置
生産能力 : クリプトン 1,000 千L/年、 キセノン 125 千L/年
※君津SCではクリプトン・キセノン混合ガス(中間製品)を製造します。最終精製は九州SC大分で実施します。九州SC大分での生産能力は君津SCとの合算でクリプトン 2,000千L/年、キセノン 250 千L/年となります。
稼働予定時期 : 2025 年 8 月

4.株式会社君津サンソセンター概要

所在地 : 千葉県君津市君津1番地
(日本製鉄株式会社 東日本製鉄所(君津地区)構内)
設立 : 2022 年 9 月 1 日
資本金 : 50 百万円
出資比率: 大陽日酸 50%、日本製鉄 50%

以上

【会社概要】
大陽日酸株式会社
事業内容:酸素・窒素・アルゴン等各種産業ガス、LP ガス、医療用ガス、特殊ガスの製造・販売及び溶断機器・材料、各種ガス関連機器、空気分離装置の製造・販売、電子部品の組立・加工・検査、設備メンテナンス
創 業:1910 年 10 月 30 日
設 立:2020 年 2 月 4 日
資 本 金:15 億円
株 主:日本酸素ホールディングス株式会社(出資比率 100%)
売上収益:4,204 億円※

※日本酸素ホールディングス(株)2023 年 3 月期の日本セグメントの売上収益

本件に関するお問い合わせ
大陽日酸株式会社
東京都品川区小山 1-3-26
広報部 TEL:03-5788-8015 Mail:Tnsc.Info@tn-sanso.co.jp

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