2023 年 7 月 20 日
Matheson、1PointFive の DAC プラント向け酸素供給契約を締結
~カーボンニュートラルの切り札となる可能性を秘める DAC~
日本酸素ホールディングス(株)(社長 CEO:濱田敏彦)の米国事業会社である Matheson Tri-Gas, Inc.(本社:米国テキサス州、以下「Matheson」)は、空気中から CO2を直接回収する DAC*(Direct Air Capture、直接空気回収)事業を推進する 1PointFive 社(読み「ワンポイントファイブ」)と酸素供給契約を締結し、同社がテキサス州に初めて建設する DAC プラントに酸素を供給します。
記
Matheson は、テキサス州エクター郡で 1PointFive が新設する DAC プラント(プラント名:『STRATOS』)向けに酸素を供給するため、空気分離装置を設置します。酸素は DAC 工程で使用され、DAC 工程で生成された CO2は貯留層に安全に隔離されます。当 DAC プラントは、2025 年半ばに操業を開始し、世界最大規模である年間 50 万トンの CO2を回収できる見込みです。
今回 1PointFive に提案した酸素ソリューションは、Matheson のオンサイト事業部門が、同社の主要技術をもとに、エンジニアリングパートナー企業と共同で開発したものです。当ソリューションは、柔軟性と信頼性の高いプラント運営を目標としたものです。
Matheson は、戦略性そして経済性に優れた当 DAC プロジェクトへの酸素ガス供給を通じて、さらなる事業成長を期待できると考えています。オンサイト事業の展開エリア拡大により、米国南部における Matheson のプレゼンスが強化されます。
日本酸素ホールディングスグループは、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、対象となりうるお客様やプロジェクトを積極的に探索するとともに、十分に精査をしながら、事業の拡大を進めてまいります。
*DAC(Direct Air Capture、直接空気回収):
今回 1PointFive 社が活用するのは、カナダの Carbon Engineering of Canada 社が開発した、水酸化カリウム(KOH)溶液を用いて空気中の CO2を吸収する技術です。
以上
日本酸素ホールディングスグループは、日本、米国、欧州、アジア・オセアニアの 4 つの地域で 30 超の国と地域をカバーする世界第 4 位の産業ガス、電子ガス、医療用ガスのサプライヤーです。また、サーモス事業では、世界 120 カ国以上に THERMOS ブランド製品を供給しています。1910年に日本酸素合資会社として設立されて以来、当社グループは、革新的なガスソリューションを通じて社会的価値を創造し、産業の生産性を高め、人々の豊かで健康な暮らしとより持続可能な未来に貢献することを使命としています。19,000 名以上の従業員を擁する私たちは、"The Gas Professionals "として、“進取と共創。ガスで未来を拓く。”という同じ目標を掲げています。
お問い合わせ先
広報部
03-5788-8513