プレスリリース
当社初の農作物生産事業を開始
~宙炭を活用したシャインマスカットの生産~
2025年1月9日
東邦ガス株式会社
東邦ガス株式会社(代表取締役社長:増田 信之)は、株式会社日本農業(代表取締役CEO:内藤 祥平、以下、日本農業)の支援のもと、当社初の農作物生産事業を開始します。
当社は、これまで循環型低炭素農業を実現させるため、資本業務提携先の株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田 宏平、以下、TOWING)が開発する宙炭(そらたん)※1の普及に向けて宙炭プラントの建設支援などを進めてきました(下図①)。
このたび、栃木県宇都宮市において日本農業から購入する農園や同地域の未耕作農地を利用し、宙炭を活用したシャインマスカット生産を開始します(下図②)。2025年春に約2.7ha、2026年春に約6haの農園を開園し、日本農業がノウハウを持つ根域制限栽培※2によって生産量を段階的に増やす予定です。
当社は、引き続き、日本農業やTOWINGとの連携を図りながら、将来的には東海地域での耕作放棄地などを活用した農作物生産事業を進めていきます。
<購入する農園> | <新規で開園する未耕作農地> | <根域制限栽培>※3 |
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<循環型低炭素農業のイメージ>
※1 | 宙炭は、TOWINGが保有する土壌微生物培養技術を活かし、農畜産系・食品系などの未利用バイオマスを炭化したバイオ炭(多孔体)に微生物を付与・培養した高機能バイオ炭。TOWINGはバイオ炭の農地施用に関するJ-クレジットプログラムの承認を取得しており、宙炭を農地施用することでカーボンファーミング(大気中の CO2 を土壌に取り込んで、農地の土壌の質を向上させ温室効果ガスの排出削減を目指す農法)が可能となる。 |
※2 | 根域制限栽培は、根の分布域をシートで制限し、潅水や施肥などを効率的かつ均一に行う栽培方法。従来手法に比べ、樹体の小型化および樹・枝の整列が可能で、作業負担の軽減や作業動線効率も向上する。また、定植から2年目で収穫が可能となり、早期多収・品質安定も見込める。 |
※3 | 日本農業子会社のジャパンフルーツ株式会社が運営するぶどう園地。写真は日本農業提供。 |
<日本農業の会社概要>
所在地 | 東京都品川区西五反田1丁目13-7 マルキビル101 |
代表者 | 内藤 祥平 |
設立年月日
| 2016年11月 |
事業概要 | 農産物の生産・加工および輸出・販売、農業経営コンサルティングなど |
<TOWINGの会社概要>
所在地 | 愛知県名古屋市千種区不老町1番 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学 インキュベーション施設 |
代表者 | 西田 宏平
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設立年月日 | 2020年2月
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事業概要 | 宙炭の製造・販売、導入支援(農地散布向けおよび、苗用の培土向け) 宙炭の利用量に応じた、カーボンクレジットの代理取得・販売 宙炭を利用して生産した作物の販売 |
以 上
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