当業界の全産業内での位置づけ

化学・医薬品業界は名目GDP規模18.7兆円であり、資本集約型の産業である。日本の産業基盤・社会インフラとして重要な位置づけの産業である

 化学・医薬品業界は名目GDPで18.7兆円、就業者数で146万人の規模の業界であり、日本の産業の中でも一定の規模を占めている。他の産業と比較して従業員数規模に対して経済規模が大きいが、これは設備によるプロセス型生産を基本とする資本集約型の産業であることを背景としている。化学については素材・繊維・自動車・包装・電子部品など関連業界は多く、日本の産業を下支えしている産業であると言える。医薬品業界についても、人命に直接かかわる医療サービスを提供する医療機関や調剤薬局に対して、医薬品を安定供給する社会インフラとして重要な役割を担っている。