当業界の全産業内での位置づけ

広告・メディア業界は就業者数に比べて経済規模が15.6兆円と大きく、生産性の高い業界。情報流通において、重要な位置を占めている

 広告・メディア業界は名目GDPで15.6兆円で、全産業に占める割合は2.8%である。労働力ベースでは66万人と、全産業に占める割合は1.0%となっている。労働力の規模に比べて経済規模が大きく、生産性の高い業界であるが、これは各種メディア等での情報提供を主な業務としていることから一般的に拡散性(ネットワーク経済性)が高く、また”広告枠”などの無形の稼ぐ「場」を無数に保有しているため、てこの効果が働いているためである。業界として日本全国・世界で起こっていることを国民に広く流布させる役割や、企業ブランドや商品情報などを拡散したい法人と、商品を購入したい個人とをマッチングさせる情報ハブの役割も果たしており、現代の企業活動や消費活動のなかではなくてはならない業界となっている。