配合飼料は穀物原料を粉砕し添加物を配合したものであり、飼料製造業の加工付加価値は高くないことから商品の差別化が難しい
飼料はその配合原料の種類によって配合飼料、混合飼料、単体飼料に分かれる。単体飼料は単一原料から作られた飼料、混合は2~3種、配合は蛋白質・カルシウムなどの添加物も加えながら配合する飼料のことを指す。さらに、配合飼料は、畜産業者が飼育する家畜・家禽の種類によって分類できる。また、家畜・家禽の成長段階でもいくつかの商品に分類している。メーカーはできる限り飼料を摂取する個体の状況に合わせて商品のラインナップを整えている。
配合飼料は、基本的には小麦や大豆、トウモロコシなどの原料を乾燥、粉砕・破砕したものが商品となり、加工の付加価値は高くない。従って、商品特性として商品の差別化が非常に難しい状況にある。また、ある程度の保存がきき、大量保管ができる商品のため、サイロなどにまとめて貯蔵することができ、発注ロットは大きくなる傾向にある。