デリバリーフード業界の取扱い商品・サービスは広義の中食に分類され、商品のバリエーションが多様。オフィスコーヒーサービスはターゲット・商品を特化した業態
デリバリーフード業界は大きくフードサービスの中では「中食」に位置づけられる。中食は外食と内食(喫食者側で調理)の中間的な概念で、惣菜やコンビニ弁当などの調理済み食品を自宅もしくは職場などで喫食すること、若しくはその食品のことを指す。外食と内食の間にあることから、商品の特徴として代替品が多くなる。また食材や調味料の違いなどプロダクトが細分化しやすいことからも商品数は非常に多くなる。料理を提供するというサービスの特性上、中食領域だけでなく外食や内食などにも代替されやすく、購入時に消費者のかけられる時間やお金によって、中食を購入するか否かの選択は毎回異なることが一般的である。
したがって、代替品との違いを明確にする商品の差別化が重要となる。テイクアウト・デリバリーについては、調理・配達の付加価値がある分、内食で作る料理より単価は高い。
オフィスコーヒーサービスについては、逆に商品ラインナップを各社とも絞っている。これは、コーヒーや水は消費者側の商品の違いの認識が明確ではないことから、商品の勝負というよりはマーケティングや商圏の張り方に影響を受ける為である。
いずれの業界においても、食品を扱う事業として安全・衛生面の管理は厳重におこなわれる。