取扱い商品は「中食」に分類され、商品バリエーションが多様。配達時間と利便性が重視される
デリバリーフード業界は、自社施設や飲食店などで調理された飲食物を家庭やオフィスに配達する産業であり、「外食」と「内食」の中間に位置する「中食」に位置づけられる。中食は外食と内食(自宅で調理)の中間的な概念で、調理済み食品を自宅もしくは職場などで喫食することを指す。その中で、デリバリーフードは調理と外出の手間を省ける利便性が、消費者にとっての主な価値である。
取り扱う商品は、ピザ・寿司・弁当・惣菜から、各種飲食店やカフェの料理など多様である。嗜好性が強く、食材や味付けの違いなど商品分野が細分化しやすいため商品バリエーションが非常に多い。
サービスの特徴として、配達時間の短さと注文のしやすさなどの利便性が重要である。スマートフォンアプリなどで注文・決済し、30~60分以内に配達するのが一般的である。また配達員の対応も重要である。地域ごとに調理拠点や配送網を構築する必要があるため、フランチャイズ方式を採用する企業が多い。
配達員は、一貫型では自社の社員やアルバイト、店舗のスタッフがおこなっている。近年では、マクドナルドなど自店配送と配達代行を併用する例もみられる。配達代行型では、業務委託契約を結んだ個人配達員の中から、アプリにより近くにいる配達員を選び、手配をおこなっている。柔軟に配達員を確保できる一方、接客や品質に差がでやすい面もある。
定期宅配型サービスでは、主な商品は日常の食事用の弁当や惣菜・飲料水・コーヒーなどで、ウォーターサーバーやコーヒーメーカーなどの機器を含めて提供される場合もある。定期的・継続的に配送する仕組みが特徴で、地域ごとに拠点を配置し、自社トラックまたは宅配便業者によって配達される。