繊維は天然繊維と化学繊維に分類され、化学繊維の中では合成繊維の生産量が最も多い。皮革は天然皮革と人造皮革に分類され、人造皮革はさらに合成皮革と人工皮革に分類される
取扱い商品の特徴として繊維、皮革ともに素材などによって細かく分類されている点が挙げられる。繊維は大きく天然繊維と化学繊維に分類され、化学繊維は天然繊維と比較して形状が一定で、酸やアルカリに強いという特徴がある。また、天然繊維には動物繊維のように供給に限りがあり、高価な繊維も存在する。化学繊維では合成繊維がもっとも多く生産されており、特にポリエステル、ナイロン、アクリルは三大合繊と呼ばれ、生産量が多い。ポリエステルは改質・改良がしやすい繊維であり汎用性が高い素材である。アクリルは保温性が高い繊維であり、セーターや毛布などで広く用いられる。ナイロンは強度が強いためカーペットやエアバッグなどでも用いられている。
皮革は、牛や豚の皮を原皮とする天然皮革と人造皮革に分けられる。人造皮革はさらに合成皮革と人工皮革に分類され、合成皮革が天然の布地を基材とし、合成樹脂を塗布したものであるのに対して、人工皮革はマイクロファイバーの布地(通常不織布)に合成樹脂を含浸させたものとなっている。人工皮革は合成皮革と比較してより本物の天然皮革に近い質感と構造を持っており、クラレのクラリーノや、東レのエクセーヌなどが代表的な製品である。