【缶製品】特徴として輸送コストが高いこと、川下の消費による需要影響、リサイクルの義務付け、代替品の脅威が挙げられる
缶製品の商品特性として、輸送コストが高いことが挙げられる。「空缶」を出荷するため輸送効率が悪く、大口取引先に対しては近隣に工場を立地するなどの対策が必要である。またこの理由から輸入品の缶製品の脅威はあまり大きくない。一方、PETボトルやガラス容器、レトルトパウチなどが代替品として競合している。缶製品は商品の容器となるため、需要は取引先メーカーの商品の販売量に依存している。特に食品向けに関してはビールやコーヒー、果物や魚介の缶詰の消費動向によって売上が左右される。また法規制によってリサイクルが義務づけられているという点も特徴として挙げられる。現在日本ではリサイクルルートが確立されており、スチール缶のリサイクル率は2023年度93.5%(スチール缶リサイクル協会)、アルミ缶は2024年度99.8%(アルミ缶リサイクル協会)を達成している。
【ねじ・工具】汎用品は海外品の流入によって競争激化、高い「ものづくり力」による高品質な製品にシフト
ねじ・工具製品の特徴は、品質の高さが重視される点である。低価格を強みとする海外輸入品の流入によって、汎用製品分野では競争が激化し、日本のメーカーは微細加工や熱処理、表面処理などでの高い技術力を活かして、高精度・特殊用途の製品に活路を見出してきた。自動車や電子機器、精密機械といった高精度を求める顧客企業から信頼を得ている。例えば、難削材加工用の超硬工具や微細加工用工具、医療向けの生体適合ねじや超微細ねじなど、日本の中小メーカーの「ものづくり力」によって世界的に高い競争力を持つ製品も生み出されている。