機械工具は素材により超硬工具、特殊鋼切削工具、ダイヤモンド工具に分類される
経済産業省の「機械統計」では、機械工具は大きく、超硬工具、特殊鋼切削工具、ダイヤモンド工具に分類される。これらは、工具の素材により分類されている。現在もっとも広く使われている超硬工具は硬質の金属炭化物の粉末を焼結して作られる合金を使った工具である。特徴としては、硬度が高く、特に高温時の温度低下が少ないことが挙げられ、耐摩耗性を要求される分野などで広く使われている。特殊鋼切削工具は、特殊鋼と呼ばれる炭素以外の元素を加えた合金鋼を用いた工具である。合金鋼を用いることで、硬度、共同、耐食性などが増すとされている。ダイヤモンド工具は工業用ダイヤモンドや天然結晶を用いた工具である。ダイヤモンドの硬い特性を利用した切断や研磨などで広く活用されている。