製品ライフサイクルは短く、不況に左右されない
玩具・ベビー用品の種類は多岐に渡り、玩具としては知育玩具やカードゲーム、キャラクター、ドール、 ままごと、乗り物玩具などが挙げられる。ベビー用品としては、ベビーベッドやベビーカー、粉ミルク、離乳食・ベビーフードなどが挙げられる。
玩具・ベビー用品の共通の特徴は対象年齢により適応商品が細分化されており、商品のライフサイクル(商品が市場に登場してから商品が市場から撤退するまでの期間)が短いことである。商品のライフサイクルが短いため、低価格帯の商品へのニーズは根強い。ただ、キャラクター・ブランド、知育などの機能性を重視した商品、ギフト需要などでは高価格帯商品の需要も旺盛で、低価格帯から高価格帯までニーズは多様である。また、玩具・ベビー用品は季節性のある商品で、夏休みやクリスマス・正月、入学式や卒業式などのイベントが近い3月の購入が多いが、最近では購入の前倒しが激しく、季節による変動幅は小さくなりつつある。
ベビー用品では子供の成長に応じて商品を買い直す必要があり、現在はレンタルサービスが注目されている。また、玩具は商品がヒットするかどうかで出荷量が大きく変動する。したがって在庫管理が難しく大量の不良在庫を生んでしまうリスクと機会損失リスクの両面があり、それらのリスクをできるだけ抑えるための精度の高い需要予測が求められる。