ブランド品を中心に多種多様な商品を複数チャネルで扱う。サービスの特徴は棚に並ぶ商品が仕入れに依存すること、買取には高度なノウハウが要求される
リサイクルショップ業界の取扱い商品として、環境省の「リユースの市場動向調査」より市場における商品の構成比と、取扱いチャネルとして同調査よりチャネル別の構成比を参照する。取扱い商品は多種多様であり、ブランド品・衣類・服飾品の割合が大きい。また近年はインターネット店舗の台頭によって買取チャネル、販売チャネルともに多様化している。
特徴としては中古品という特性上、商材の調達が安定的でないため陳列する商品が仕入れ状況に依存する点が挙げられる。引越しシーズンやクリスマスなどには買取需要が増加するなど、季節変動に対応する必要があり、在庫の過不足などのリスクもある。また安定的に売れ筋商品を仕入れるために、インターネットや買取センターなど多様な消費者接点を構築する必要がある。
買取に関しては、一般消費者からの買取がメインとなっており、商品の状態によって価格は変動するが、おおむね定価の5~15%といわれている。買取の査定の際は、商品の状態や売れ筋かどうかなどを判断する必要がある。ある程度は買い取り価格表で基準化・標準化できるものの、最終的には人の目による属人的なノウハウを必要とする。取り扱う商品のジャンルが広がると、広い分野でのノウハウが必要となり運営・管理コストが高くなる。また、買取時の身分証の提示や未成年の場合は親権者の同意などが古物営業法により定められており、盗品・偽造品のリスクは常に存在し、各社リスク対策の研修などによる人材の育成やマニュアル化などに取り組んでいる。