電力は火力発電が主流だが、原子力発電の再稼働や再生可能エネルギーの拡大が進む。
電力は、大規模な貯蔵が難しく、リアルタイムで需要に応じた供給をおこなう必要がある。また発電所、送電線や鉄塔、変電所、電柱など設備投資額が非常に大きい。また公共性が高く、安定して供給することが求められる。
電力は、発電方法によって特徴が異なり、それぞれにメリット・デメリットがある。現在、国内の主要な発電方法となっている火力発電は、出力が高く、また出力調整がしやすいメリットがある。一方、大量の二酸化炭素を排出するという問題がある。原子力発電は安定した発電が可能だが、出力の調整が難しく、放射性廃棄物の処理や事故時のリスクが大きい。東日本大震災の原発事故後にすべての原子力発電所の稼働が停止されたが、近年再稼働が徐々に進んでいる。水力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーは、環境負荷の低い発電方法として注目されている。以前は発電設備の構築に膨大な土地と設備投資を要するなどコストの高さが課題であったが、近年は発電コストの低下が進み、発電量も増加している。一方、発電量が天候に左右されやすく不安定なため安定供給が難しいという課題がある。貯蔵の難しさに関しては、蓄電池や揚水発電を利用した貯蔵のほか、水を電気分解して水素として貯蔵する技術開発も進められている。
都市ガスと液化石油ガスで、カバーされるエリアや価格制度が異なる
ガスは、大きく都市ガス(LNG)と液化石油ガス(LPG)に分けられる。都市ガスは導管網によって供給されるが、全国約200社の都市ガス事業者は都市部に偏在しており、普及エリアは国土面積の約6%、普及率は約5~6割にとどまっている。都市ガスの料金は、「原料費調整制度」(貿易統計にもとづく3ヶ月の平均原料価格の変動に応じてガス料金を調整する制度)により、原料価格の適切な反映と価格の透明性が高められている。
都市ガスは、事業者ごとに成分や熱量が異なるため、同じコンロや給湯器が場所によって使えない場合がある。一方、液化石油ガスは、プロパンとブタンの2種類があり、プロパンは都市ガス供給区域外の地域で使用され、ブタンはカセットコンロやガスライターなどに用いられる。プロパンガスは自由料金のため、ガス会社の価格設定が適正かどうかは利用者にとって判断しづらくなっているが、ガス自体は全国共通のためプロパンガス用のガス器具を買えばどこでも利用可能である。プロパンガスは地域に分散した多数の中小事業者により供給されているが、地方部の人口減少や人手不足を背景に事業者数の減少が進んでいる。