電力は供給が安定している火力発電が主流であるが、今後は再生可能エネルギーを利用した発電が期待されている。ガスは都市ガスとプロパンガスで価格の決まり方や利用する上での利便性が異なる
電力の特徴として発電方法別のメリット・デメリットを説明する。現在、国内の主要の発電方法となっている火力発電は、高い出力と安定した発電が可能というメリットがある反面、二酸化炭素を多く排出するという問題がある。また、原子力発電も安定した発電が可能となっているが、廃棄物の処理や事故が起きた際のリスクが大きいため現在の発電量は少なくなっている。一方、水力発電や太陽光発電は再生可能エネルギーと呼ばれ、環境に優しい発電方法として注目されている。現時点では発電設備の構築に膨大な土地と費用を要することに加えて、発電量が不安定なため安定供給が難しいなど多くの課題を抱えているが、今後、火力発電から再生可能エネルギーを利用した発電に切り替わることが期待されている。
ガスに関しては都市ガス(LNG)と液化石油ガス(LPG、プロパンガス)を比較する。都市ガスは原料費調整制度(貿易統計にもとづく3ヶ月の平均原料価格を基準となる原料価格と比較してガス料金を調整すること)により、価格が適正な範囲でコントロールされているが、ガス会社ごとに規格が違うため、同じコンロや給湯器であっても場所によって使えない場合がある。一方、プロパンガスは自由料金のため、ガス会社の価格設定が適正かどうかは利用者にとって判断しづらくなっているが、ガス自体は全国共通のためLPG用のガス器具を買えばどこでも利用可能というメリットがある。