【ディスカウントストア】大型店舗で幅広い商品群を低価格で販売。徹底した販管費の抑制により利益を確保
ディスカウントストアは、前述の仕入れ経路の短縮やローコスト・ローオペレーションの店舗経営を徹底することで販管費を抑え、幅広い商品群を低価格で販売することを可能にしている。
郊外立地の大型店舗展開が中心であるが、近年はドン・キホーテを筆頭に、各社とも都市部への出店が増えてきている。
また、店舗形態としては、非食品を中心にフルラインの商品を取り揃える総合ディスカウントストアの他、食品や生活雑貨といった各分野に特化した専門型のディスカウントストアも存在する。
【100円ショップ】雑貨を中心に取扱い、高利益率のPB商品の割合が高い。好立地のテナント型店舗が多く見られる
100円ショップの取扱商品は幅広く、文具、工具、キッチン用品、清掃用品、バス・トイレタリー用品などの各種生活用品からなる「雑貨」と、菓子などの加工食品を中心とする「食品」の大きく2つに分けられる。主要プレイヤーの売上を商品別の構成比で見ると、「雑貨」の占める割合がキャンドゥでは85.3%、セリアでは98.6%とほとんどを占めていることが分かる。また、安価な均一価格での販売を展開した上で利益を確保するために、海外メーカーによるOEM生産(委託製造)のPB商品比率がきわめて高くなっている。
郊外の駐車場付きロードサイド店舗での出店に加えて、100円ショップの高い集客力を買われて、駅ビル、大手スーパー、ショッピングセンターなどの商業施設内で、低コストでの出店が可能な小規模のテナント型店舗での出店も多く見られる。