テレビ通販番組は放送形態によりいくつかのタイプに分類される
テレビ通販業界はまず、放送枠により3つのタイプがある。チャンネル枠を使うもの、番組枠を使うもの、そして広告枠を使うものである。チャンネル枠では24時間テレビ通販番組を流し続けるテレビ通販専門チャンネル、番組枠では番組内のショッピングコーナーがある。広告枠を使うものはさらに細分化され、番組間に放送されるスポット広告型、商品情報をスポット広告より長く紹介するインフォマーシャル型がある。
事業者の類型との対応でみると、ジュピターショップチャンネル、QVCといった通販専門放送事業者は通販専門チャンネルを中心に展開している。オークローンマーケティング・ジャパネットたかた・サントリーウェルネスといったテレショッパーはスポット・インフォマーシャルのいずれかの広告枠、テレビ局系は番組型、といった色分けになる。スポット広告型は商品の紹介時間が短いなどの制約がある一方で、通常のテレビ視聴の合間に入り込めるため、出会い頭の衝動買いを誘発する効果も高く、この枠からも多数のヒット商品が生まれている。
また、取り扱う商品は様々で、健康食品、アパレル、美容・化粧品、家電製品、フィットネス器具などがある。家電を除くと、原価率の低い商品が多く、媒体や番組制作の費用、コールセンターや物流といったフルフィルメントのコストを負担してもなお利益が捻出できる商品が選ばれているといえる。