証券会社の主たる業務は、大きく4つから成る。委託売買をはじめとした手数料収入が中心、トレーディング収益・金融収益も大きい
証券会社の主たる業務は、大きく以下の4つに分けられる。
①投資家からの株式や債券の売買の注文を証券取引所を通して流通市場に取り次ぐ委託売買(ブローカー)業務
②投資家と同様に自社の利益のために有価証券売買をおこなう自己売買(ディーリング)業務
③株式会社や国が株式や債券を新たに発行する際に、証券会社がその全部又は一部を買取り、それを売り出していく引受(アンダーライティング)業務
④新たに発行される証券やすでに発行された証券を一時的に預かり、投資家に向けて募集・売り出しする(セリング・ディストリビューティング)業務
引受業務においては、売れ残った証券を証券会社が買い取る必要があるのに対して、募集・売り出し業務では買取りの義務はない。
全ての証券会社が加盟する日本証券業協会によると、2024年度の全会員の営業収益の構成比は、委託売買手数料が10.6%、引受け手数料が3.8%、募集手数料が4.5%、近年拡大傾向にあるM&Aアドバイザリー業務や投資信託事務代行業務などの受入手数料が31.2%で、これらの手数料収入が50.1%を占める。この他に、取引当たりの単価が高いトレーディング損益が12.8%、金融収益が36.5%を占めている。