【プロモーションメディア】消費者を限定したダイレクトマーケティングを得意とする。ITと複合させることで販促効果を更に高めている
プロモーションメディアの特徴は、マスメディア等の広告に比べてターゲットを限定することで狙った層にリーチしやすくなるため”ダイレクトマーケティング”となる点である。例えば折込チラシは、地域を限定した媒体となるため、地場の小売店や不動産店などと相性が良い。このようなプロモーションメディアは狙った見込み顧客に限定してアプローチすることが可能で費用対効果が高いといわれており、低コストでの販促効果を求める企業に利用されやすい。参入企業は発行数や媒体などにおいて細かなニーズに対応する、小回りが利いた支援をおこなうことが重要となる。そのため地域や顧客企業に合わせたサービスが提供できる地場の中小企業も多数存在する業界となっている。
サービスの特徴としてプロモーションメディアのITの複合が進んでいることが挙げられる。現在ではEメールなどのダイレクトマーケティングが盛んにおこなわれているが、その中で折込やDM等のプロモーションメディアは、Webでリーチしづらいシニア層などとの接点としての重要性がある。またハガキやチラシにQRコードを掲載することでWebへ誘導したり、POP広告はデジタルサイネージ化され、それ自体にネット広告を表示していたりとメディア同士を複合的に使うことで販促効果を高める流れがある。
【広報・PR】利益に直接影響する業務以外に、顧客企業の企業価値や社会的地位を高めるための業務が特徴。マーケティング、コンサルティングなど業務は多岐に渡り、危機管理業務は業界特有のサービス
広報・PRの業務は多岐に渡る。広報・PR業務の目的が直接利益に繋がるものだけでなく、対象顧客の企業価値や社会的地位を高めるための取り組みも含まれる。また、広報業務は企業内部で行うことが一般的であったが、近年は外部委託する企業が増加し、アウトソーシング業務としてサービスが多様化している。
具体的なサービス内容については、日本パブリックリレーションズ協会「PR業実態調査報告書」にある加盟企業へのアンケート結果を参照する。「広報・PR業務の取り扱いアイテム」として最も利用が多いサービスは、パブリシティ企画・実施で、記者発表会/PRイベントの企画・運営、マスコミ対応が続く。パブリシティは、自社の情報をマスコミに自主的に提供しメディアを通じてニュースなどで報道してもらう広報活動となるため、独自のチャネルや知見を持つ企業に依頼することが多い。記者発表会/PRイベントについても、マーケティングやブランディングと連動させた広報・PR活動となるため、専門事業者の活用が広がっている。また、マスコミ対応や記者会見などの支援サービスも増えており、不祥事があった際の対応など危機管理業務の支援は業界特有のサービスといえる。