化粧品は用途により分類される。SKUが非常に多いことが特徴
化粧品の商品は用途により、基礎化粧品、メーキャップ化粧品、ボディーケア用品、香水に分けられる。基礎化粧品とは主に顔の素肌の質の向上を目的とする化粧品で、クレンジングや化粧水、洗顔料などがこれにあたる。メーキャップ化粧品とは主に顔の素肌などを美しくみせることを目的とする化粧品で、ファンデーションやアイシャドウ、リップカラーなどが挙げられる。ボディーケア化粧品とは主に身体の手入れをおこなう化粧品で、ボディクリームやボディシャンプー、リップクリームなどであるが。香水とは香りをつける化粧品で、オードトワレ、パルファム、ライトフレグランスなどが挙げられる。
化粧品の特徴は色や大きさ、質感など様々なタイプの商品があり、多品種・小ロットで生産されるため、SKU(商品の最小管理単位)が非常に多い。そのため流通段階、店舗では在庫管理が煩雑になる。
さまざまなトレンドを反映した商品が登場するのもこの業界の特徴である。たとえば、女性の社会進出などにより、複数の役割を担う「時短化粧品」が人気になった。「BBクリーム」や「オールインワンゲル」などがそれである。
季節変動については、化粧品は消費者の生活に根差した製品であるため、大きな変動は見られないが、卒業式や新生活準備がおこなわれる3月は需要が高まる。