ジェット機は、推進方式や座席数・航続距離などから、様々な種類に分類される
航空機は、推進方式により、プロペラを回転させて動力とするプロペラ機と、燃焼によるジェットを後方に吹き出して動力とするジェット機に大別される。ビジネス機・プライベート機といった小型機では、HondaJetのようなジェット機とBeechcraft King Airなどのプロペラ(ターボプロップ)機が存在する。大型の航空機では高速度が出せるジェット機が主流である。厳密な定義は定まっていないものの、座席数や航続距離から大きく3種類に分類ができる。
座席数が100席以下、航続距離2,000~3,000km以内の近距離用小型航空機はリージョナルジェット機と呼ばれ、国内あるいは周辺国への輸送において利用される。リージョナルジェットでは、ブラジルのEmbraerが高いシェアを持ち、エアバス・ボーイングも一定のシェアを持つ。
これより座席数が多い航空機はさらに2つに分類でき、比較的胴体部が細く客席通路が1本の細胴機と胴体部が広く客席通路が2本存在する広胴機に分かれる。これらは航空・航空部品のメインの市場であり、Boeing・Airbusの独壇場でもある。なお、防衛機については完成品輸入以外に国内製造がなされることも多く、海外企業との提携・ライセンス供与により大手重工系が生産をおこなっている。
航空機・航空部品は安全性・品質の高さが求められ、研究開発も含めた多大なコスト負担と開発・製造にかかる期間の長さから、強固な財務基盤と長期視点の経営が必要
航空機を構成する部品は約300万点にのぼると言われ、そのいずれもが安全性を重視した部品であり、商品特性として品質が前提条件として求められる。またそれだけの部品点数があるために、航空機一台を製造するためには多大な時間とコストがかかる点も特徴である。一般的に開発には5~10年かかるといわれ、高コストである背景から国際的に共同開発体制がとられることが多い。
航空部品は大きくエンジン、機体、装備品に分けることができる。エンジンは航空機の動力の要となる部品である。現在の主流はタービンエンジンで、空気を圧縮して燃焼させ後方に押し出すことで推進するターボジェットエンジンやタービンの駆動力でプロペラを回すターボプロップエンジンなどがある。機体は胴体や主翼などであり、日本メーカーの強い領域である。装備品は、航空機の制御システムや電源システムなどのシステム、座席・ギャレー(厨房)・化粧室等の内装設備など数多くの種類が存在する。部品により必要な技術基盤が異なり、商品特性も異なってくる。システム関係は機種により逐一カスタマイズする必要がある一方、ギャレーや化粧室はある程度共通性を持たせる製造方法が取られている。ただし、いずれも飛行時の特殊な環境下でも安定して稼働するための信頼性・品質レベルが求められる。