自動車

自動車部品メーカーから調達したモジュール、部品を完成車へ組み立て、ディーラーを通して販売

自動車・輸送用機器は乗用車、商用車、自動二輪車、特殊車両に分類される

　自動車・輸送用機器業界における取扱い商品は乗用車、商用車、自動二輪車、特殊車両に分けられる。乗用車は人間の移動のために用いられる自動車であり、普通乗用車、小型乗用車、軽自動車に分けられる。自動車の大きさが全長4.7ｍ、全幅1.7ｍ、全高2.0ｍ以下で、総排気量が2000cc以内の乗用車が小型乗用車であり、1項目でも上回ると普通乗用車に分類される。軽自動車は全長3.4ｍ以下、全幅1.48ｍ以下、全高2.0メートル以下で、総排気量が660cc以内の自動車である。商用車は主に貨物輸送や旅客輸送の自動車である。トラックやバス、タクシーが主な種類となる。自動二輪車は主に排気量によって分類され、必要となる免許も異なる。特殊車両は乗用車や商用車とは異なる特別な用途に用いられる自動車・輸送用機器であり、救急車や消防車、タンクローリーなど幅広い商品が存在する。

グローバルでの競争が進む業界。系列会社が多い供給業者の部品メーカー、買い手のディーラーに対する交渉力は強い

KFSは海外生産比率の向上と戦略的な提携

リスクは、品質的な欠陥によるリコール問題およびメキシコの工場問題

業績は円安などにより海外での販売が好調となったことから、拡大傾向。財務は安定しており、健全な事業環境

若者の車離れや、平均使用年数の長期化にともなう新車販売台数の減少が懸念点。一方、高齢者による事故の増加で免許返納への対応も課題

電気自動車や燃料電池自動車の普及に伴う市場の変化

各国の環境規制の強化による電気自動車の開発が促進

自動運転技術の発達により業界構造が変化する可能性

海外に比べて国内のプレイヤーが多い。自動二輪車は日系企業が世界トップ

プレイヤー同士の資本提携および業務提携が加速。一方、資本提携解消の動きも存在

海外市場での販売拡大、生産効率化により増収増益の企業が多かったが、コロナ禍で大幅ダウン。2022年度以降は、コロナ禍前の水準を超えて収益を拡大させる企業が増加

トヨタ自動車は次世代技術や新サービスの開発のために異業種・新興企業とも積極的に提携を進める

SUBARUは北米での販売が好調に推移し、増収増益を達成していた。コロナ禍の影響で一時的に落ち込んでいたが、回復に転じる

スズキはインド市場でシェア5割近くを獲得