コンビニは食品スーパーの補完的役割から独自の進化を遂げてきた。高粗利率・商品回転率を維持するためのマーチャンダイジング機能が重要
コンビニエンスストアは食品スーパーの補完として生まれた業態ということもあり、店頭での主な取扱い商品は食品である。肉まんや唐揚げなどのホットスナック、即席めんなどの加工食品、弁当・おにぎりなど、日配品の中でも喫食に手間と時間がかからない商品の取りそろえが多い。次いで多いのがたばこであり、他には日用品の販売やサービスの提供もおこなう。特にたばこについては、今でもたばこ販売の主要チャネルとなっており、2008年の自販機へのtaspo(成人識別ICカード)導入以降は、対面販売でカードが不要なコンビニでの購入が増加した。
コンビニエンスストアの取扱い商品の特徴としては、粗利率が高く、商品回転率が高いことが挙げられる。また店舗面積が小さいため、取り扱う商品数も限定される。高粗利を維持しながら高回転で販売していくために、店頭での品揃えをいかに最適化するかが重要な業態である。
コンビニエンスストアの発展を支えてきたのがフランチャイズシステムである。フランチャイズとは、フランチャイズ本部(フランチャイザー)が店舗経営者(フランチャイジー)にブランドを貸与し、商品・情報システム・物流などの様々な経営支援をおこなうことでフランチャイジーの経営負担を減らし、その代わりに売上からロイヤリティ(ブランド使用料)を徴収するという仕組みである。フランチャイザー側は店舗投資や運営負担を抑えながら店舗網を拡大することが可能となる。フランチャイジー側も実績のある商材、店舗フォーマットとストアブランドを活用し、リスクを抑えてビジネスを展開することができる。このようにフランチャイズシステムが本社側・店舗側の双方にメリットがあるシステムとして機能したことで、コンビニチェーンは急速に店舗網を拡大することができた。