廃棄物は「産業廃棄物」と「一般廃棄物」に大別され、「特別管理産業廃棄物」には別途厳しい基準が設けられている。産業廃棄物は様々な種類があり、プロセスも複数存在する事から専門性の高い中小企業も存在している
産廃業界の取扱商品をみるため公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センターの「産廃知識廃棄物の分類と産業廃棄物の種類等」(ホームページ)から廃棄物全体の分類と産業廃棄物の種類を参照する。廃棄物は「産業廃棄物」と「一般廃棄物」に大別され、「産業廃棄物」は各排出事業者、「一般廃棄物」は市町村など公的機関の責任によって処理される。「産業廃棄物」の中には20種類の分類がある他、特別な処理プロセスを要するものが「特別管理産業廃棄物」に指定されており、取り扱うためには更に厳しい許可要件が必要となっており、許可を受けている企業は限られている。
また産廃業界のサービスの特徴として、処理のプロセスごとにてがける業務が大きく異なる点、多種多様な廃棄物をてがけるためにそれぞれの種類や処理方法に合わせて様々な業態が存在している点が挙げられる。収集運搬業は車両や保管施設を有する運輸業の特徴を持ち、中間処理業は破砕や焼却、脱水やリサイクルのための選別など処理装置が必要な装置型産業の特徴をもつ。最終処分業は廃棄物を安定化させ管理基準を満たしたうえで埋立や海への投棄などをおこなっている。大手企業のシェアが高い中で小規模な業者が多数存在している理由としては、このように様々な業態が存在するため、一部の分野で専門性の高い業者が強みを持っているためである。