客室だけでなく、飲食やレジャーなど多様な商品・サービスを提供。プレイヤーは注力するサービスの領域により分類される
宿泊施設で提供している商品・サービスとしては、①宿泊、②飲食、③コンベンション、④物販・テナント、⑤レジャーが挙げられる。そして、これらの商品・サービスの中で何を実際に提供するか、何にどの程度重きをおくかで、宿泊施設は大きく以下の5つに分けることができる。
1. リゾートホテル・旅館: 観光地などに立地し、充実したサービスや休暇中のレジャーを提供する
2. シティホテル(・コミュニティホテル): 主に大都市に立地し、宿泊に加えて会議室や宴会場でのコンベンション機能も提供する
3. 宿泊特化型ホテル(ビジネスホテル・エコノミーホテル): 出張や低価格での旅行に向けて、低価格で宿泊機能を中心としたサービスを提供する。近年ではエコノミーホテルとの境界が曖昧になっている
4. 簡易宿所(カプセルホテル・ドミトリー): 宿泊機能に特化して価格を最小限に抑えたサービスを提供する
5.民泊:個人や法人が所有する住宅の全部または一部を旅行者などに貸し出すサービスで、低価格の施設から高付加価値な施設まであり価格帯は幅広い
日本のホテルでは、カフェ・レストラン・宴会場などでの飲食関係の売上が多い。
一般的に景気の動向を受けやすい業界であり、比較的安定した売上が期待できるBtoB市場が重要と考えられている。特に近年では、出張などのBTM、コンベンション機能を活かした会議や報奨旅行などのMICEといった需要が注目されている。また、帝国ホテル・ニューオータニなどのように、宿泊施設とは別にオフィスフロアを設け、収益を安定化しているホテルも多い。帝国ホテルの2024年度の売上の内訳は、客室が27%、食堂が15%、宴会が29%、外販が7%、不動産賃貸他が23%となっている。